昨今の日本などの先進国は「高度消費社会」と言われて久しいです。社会生活に必要なモノはほとんど手に入ります。モノの生産能力は非常に発達しており、需要以上に生産能力が勝ってしまっています。モノが非常に溢れている現代においては、消費者の行動は「必要だから消費する」とは限りません。

現代においては、消費行動は三段階目の進化を遂げています。
まず、ずっと昔から存在する消費行動として「欠乏消費」があります。消費者は欠乏しているものを満たすため、必要なモノを消費する。例えば、お腹が空いたから食べ物を買う、雪かきをしたいからスコップ買う、写真を撮りたいからカメラを買うなどです。消費者の需要に対してモノの生産量が不足していて、常に必要なものが欠乏していた時代は、ほとんどの消費者は「欠乏消費」をしていました。
消費者の欠乏欲求が満たされてくると、次に出てきた「価値消費」です。欠乏消費に加えて、付加価値を求めるようになります。時計を買うならロレックスが欲しい、遊園地に行くならディズニーランドがいい、といった、より質のい良い、こだわったものを欲しいと考えるようになったのです。ブランド物が売れるのは、まさに「価値消費」でしょう。
最後に、近年の消費行動のトレンドが「喚起された消費」です。もはや自分(消費者)が何が欲しいのかわかっていない、その自分すら気づいていない欲求そのものに気づかせてあげて、「こういうのが欲しかった」って言ってもらえるような消費です。例えば、AppleのiPhoneは出たばかりの時、携帯電話には数字ボタンがあるのが常識でしたから、数字ボタンもなくてタッチスクリーンのみで操作するiPhoneは当時、携帯電話としてありえない、発表された時はよく言われたわけです。ただ実際、手に取ってみると「そうそうこういうのが欲しかったんだ」とか言い出してしまうわけです。つまり消費者を魅了してしまう消費行動が「喚起された消費」なのです。

AO入試においても、ニーズを満たす受験生はもう満ち溢れていて、これからは喚起された欲求から受験生を選ぶ時代なのです。

AO入試にはまず一次選考として出願書類をだして、二次選考で実際に会うというのが基本的な流れです。
AO入試では自分自身が商品です。自分自身はどれにあたるのかどの消費欲求を刺激できるのかそれに応じて、AO入試受験におけるアプローチを違うアプローチの仕方というのは違ってくる時代なのです。

この記事を書いた人

高野祐大
11歳よりブロガー。高校1年生から週7日でバイトして、17歳で全国47都道府県を旅した。翌年、東日本大震災が発生し、双葉町支援プロジェクトを立ち上げ。福島の子どもたちに支援活動を行う。学校の成績は偏差値30、評定平均2.2だったが、AO入試を通して、慶應義塾大学環境情報学部に入学。この経験から、AO入試の裾野を広げ、受験生の多様化を目指し、志望校の先輩が未来の後輩にマンツーマンで指導する、シンプルで安価なAO入試対策塾「AO・推薦入試対策の家庭教師CACAO」を設立した。温泉ソムリエ協会認定温泉ソムリエ。