関西大学法学部法学政治学科のAO入試は、法学・政治学への関心や、社会問題に対する問題意識、文章読解力、英語運用能力、法曹を目指す意欲などを総合的に評価する入試です。

関西大学法学部のAO入試は、Ⅰ型(英語運用能力重視型)、Ⅱ型(文献読解能力重視型)、Ⅲ型(法曹志望者特化型)の3つの方式に分かれている点が大きな特徴です。

この記事では、関西大学法学部法学政治学科のAO入試について、募集人数、出願日程、選考内容、Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型の違い、志望理由書・小論文・面接対策のポイントを解説します。

【2026年度】関西大学法学部 AO入試の概要

大学名 関西大学
学部 法学部
学科 法学政治学科
入試方式 AO入試(総合型選抜)
募集人員 25名
※Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型あわせて25名
出願期間 2025年9月1日(月)〜9月5日(金)消印有効
第1次選考 書類選考
第2次選考日 2025年10月19日(日)
第2次選考会場 千里山キャンパス
合格発表 2025年11月1日(土)
選考方法 書類選考・筆記試験・小論文・面接・口頭試問等
※型により異なります

※上記は2026年度入試情報をもとにした内容です。年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず関西大学公式サイトの最新募集要項をご確認ください。

関西大学法学部とは

関西大学法学部法学政治学科は、法律学と政治学を幅広く学べる学部です。

法律、政治、行政、国際関係、公共政策、社会問題などを扱い、社会のルールや制度のあり方を考える力を養います。

法学部というと「弁護士や裁判官を目指す人の学部」というイメージを持たれることもありますが、実際には公務員、民間企業、金融、マスコミ、国際機関、NPOなど、幅広い進路につながる学部です。

関西大学法学部のAO入試では、単に法学部に入りたいというだけでなく、社会問題に対してどのような問題意識を持っているのか、法学・政治学を学んで何を実現したいのかを明確にすることが重要です。

関西大学法学部AO入試とは

関西大学法学部のAO入試は、一般選抜のような学力試験だけでなく、出願書類、筆記試験、面接、口頭試問などを通じて、受験生の能力や適性を総合的に評価する入試です。

法学部AO入試は、以下の3つの型に分かれています。

名称 特徴
Ⅰ型 英語運用能力重視型 英語資格や英文資料の読解力を活かして受験する方式
Ⅱ型 文献読解能力重視型 資料や文献を読み、内容を理解・分析・表現する力を重視する方式
Ⅲ型 法曹志望者特化型 弁護士・裁判官・検察官など、法曹を目指す受験生向けの方式

3つの型は併願できません。自分の強みや将来像に合わせて、どの型で出願するかを慎重に選ぶ必要があります。

出願条件

関西大学法学部AO入試では、関西大学法学部での勉学を強く希望し、入学を志すことが前提となります。

出願条件は型によって異なりますが、主な確認事項は以下のとおりです。

  • 関西大学法学部で学ぶ明確な意欲があること
  • 大学が定める大学入学資格を満たしていること
  • Ⅰ型の場合、指定された外国語資格・検定試験の基準を満たしていること
  • Ⅱ型の場合、文献読解能力を活かして法学・政治学を学ぶ意欲があること
  • Ⅲ型の場合、法曹を志望し、その進路に向けた明確な計画があること
  • 入学志望理由書など、指定された出願書類を提出すること

出願条件や提出書類は年度によって変更される可能性があります。必ず最新のAO入試要項を確認してください。

Ⅰ型:英語運用能力重視型

Ⅰ型は、英語力を活かして関西大学法学部を目指す受験生向けの方式です。

英語資格・検定試験のスコアが出願条件として重要になります。

Ⅰ型で求められる主な英語資格の目安

資格・検定試験 目安となる基準
英検 準1級以上
TOEFL iBT 72点以上
IELTS 5.5以上
TEAP 309点以上
TEAP CBT 600点以上
GTEC 1180点以上
TOEIC L&R / S&W L&R 785点以上かつS&W 310点以上

Ⅰ型では、第2次選考で英文資料の内容を理解する能力を問う筆記試験が行われます。

英語が得意であることに加えて、英文資料を読み、内容を正確に理解し、日本語で要旨をまとめる力が求められます。

Ⅱ型:文献読解能力重視型

Ⅱ型は、文献や資料を読み解く力を重視する方式です。

法学部では、法律や政治に関する文献、判例、統計資料、新聞記事、論説文などを読み、内容を正確に理解する力が求められます。

Ⅱ型では、単なる読書感想文ではなく、資料の論点を整理し、筆者の主張や根拠を理解したうえで、自分の考えを論理的に述べる力が重要になります。

文献読解能力に自信がある受験生、社会問題について文章を読みながら考えることが好きな受験生に向いています。

Ⅲ型:法曹志望者特化型

Ⅲ型は、弁護士、裁判官、検察官などの法曹を目指す受験生向けの方式です。

法曹志望者特化型では、法曹を目指す理由や将来計画が重要になります。

単に「弁護士になりたい」というだけではなく、なぜ法曹を目指すのか、どのような社会問題に関心があるのか、関西大学法学部で何を学びたいのかを明確にする必要があります。

法曹志望者特化型では、法的思考力、文章作成力、社会問題への関心、将来計画の具体性が評価されやすいです。

提出書類

関西大学法学部AO入試では、第1次選考として書類選考が行われます。

主な提出書類としては、以下のようなものがあります。

  • 入学志望理由書
  • 調査書
  • 志願者情報に関する書類
  • Ⅰ型では外国語資格・検定試験の証明書類
  • Ⅲ型では将来計画に関する書類
  • その他大学が指定する出願書類

特に入学志望理由書は、法学部を志望した理由や、入学後に何をどのように学びたいかを示す重要な書類です。

入学志望理由書では、2000字程度で自分の志望理由や学習計画をまとめることが求められます。

選考内容

関西大学法学部AO入試では、第1次選考と第2次選考が行われます。

選考 内容
第1次選考 入学志望理由書などの出願書類による書類選考
第2次選考 筆記試験、小論文、面接、口頭試問等
※型によって内容が異なります

第2次選考では、志望理由書に書いた内容について深く質問される可能性があります。

そのため、志望理由書と面接で話す内容に一貫性を持たせることが重要です。

型別の第2次選考対策

Ⅰ型の対策

Ⅰ型では、英語資格に加えて、英文資料を読み取る力が問われます。

英文資料の内容を理解し、日本語で要旨をまとめる練習をしておきましょう。

対策としては、以下が有効です。

  • 英字新聞や海外ニュースを読む
  • 社会問題に関する英文記事を要約する
  • 筆者の主張と根拠を整理する
  • 英語で読んだ内容を日本語200字程度でまとめる
  • 国際問題や法律・政治に関する英文に触れる

Ⅱ型の対策

Ⅱ型では、文献読解能力が重視されます。

資料や文章の内容を正確に読み取り、論点を整理し、自分の意見を論理的に述べる練習が必要です。

対策としては、以下が有効です。

  • 新聞の社説や論説文を読む
  • 法律・政治・社会問題に関する本を読む
  • 文章の要旨をまとめる
  • 筆者の主張と根拠を整理する
  • 賛成・反対の両方の立場から考える
  • データや統計資料を読み取る練習をする

Ⅲ型の対策

Ⅲ型では、法曹志望者としての適性や将来計画が重視されます。

法曹を目指す理由、関心のある法的問題、将来どのような法曹になりたいかを具体的に説明できるようにしましょう。

対策としては、以下が有効です。

  • 弁護士・裁判官・検察官の仕事を調べる
  • 関心のある法的問題を整理する
  • 裁判や判例に関するニュースを読む
  • 法曹になりたい理由を具体化する
  • 将来計画を作成する
  • 法学部で何を学びたいかを明確にする

志望理由書対策

関西大学法学部AO入試では、志望理由書が非常に重要です。

「法学部に興味があります」「社会問題を解決したいです」だけでは不十分です。

自分がどのような社会問題に関心を持ち、なぜ法学・政治学を学びたいのか、関西大学法学部で何を学びたいのかを具体的に説明する必要があります。

おすすめの構成は以下のとおりです。

1. 関心を持った社会問題

法律、政治、犯罪、少年問題、労働問題、ジェンダー、環境、国際問題、地方自治、憲法、人権など、自分が関心を持ったテーマを示します。

2. 高校時代の経験

探究活動、読書、ボランティア、部活動、生徒会、模擬裁判、ディベート、英語学習などを整理します。

3. 問題意識

その経験を通じて、どのような疑問や課題を持つようになったのかを説明します。

4. 関西大学法学部で学びたい理由

関西大学法学部で学びたい分野や、法学・政治学への関心を具体的に説明します。

5. 入学後の学習計画

入学後にどのような授業や分野に取り組みたいかを考えます。

6. 将来の目標

法学部で学んだことを、将来どのように社会で活かしたいかを示します。

面接対策

第2次選考では、面接や口頭試問が行われます。

面接では、志望理由書の内容について深く質問される可能性があります。

よくある質問としては、以下のようなものが考えられます。

  • なぜ関西大学法学部を志望したのですか。
  • なぜ法学政治学科を志望したのですか。
  • 法学と政治学のどちらに関心がありますか。
  • 関心のある社会問題は何ですか。
  • その問題に関心を持ったきっかけは何ですか。
  • その問題を法学や政治学でどのように考えたいですか。
  • 高校時代に力を入れた活動は何ですか。
  • 志望理由書に書いた内容について説明してください。
  • 入学後に学びたい分野は何ですか。
  • 将来どのような進路を考えていますか。
  • Ⅲ型の場合、なぜ法曹を目指すのですか。

面接では、暗記した回答をそのまま話すのではなく、自分の経験や考えを自分の言葉で説明できるように準備しましょう。

関西大学法学部AO入試で評価されやすい経験

関西大学法学部AO入試では、以下のような経験が志望理由書や面接で活かしやすいです。

  • 社会問題に関する探究活動
  • 新聞や文献を継続的に読んできた経験
  • 模擬裁判やディベートの経験
  • 生徒会や委員会活動
  • ボランティア活動
  • 英語資格や英語での発表経験
  • 法曹や公務員への進路研究
  • 地域課題や行政に関する活動
  • 人権・環境・労働・国際問題への関心

ただし、実績の大きさだけが評価されるわけではありません。

「なぜその活動に取り組んだのか」「何を学んだのか」「法学部での学びにどうつながるのか」を説明できることが大切です。

倍率・難易度

関西大学法学部AO入試は、募集人員25名に対して、2026年度入試では第1次選考の志願者が105名、第1次選考合格者が57名、第2次選考志願者が53名、最終合格者が31名でした。

最終合格者数で見ると、実質的な競争倍率は約3.4倍です。

一般選抜とは評価基準が異なりますが、決して簡単な入試ではありません。

合格に向けては、以下の準備が重要です。

  • 自分に合った型を選ぶこと
  • 志望理由書を丁寧に作成すること
  • Ⅰ型では英語資格と英文読解力を高めること
  • Ⅱ型では文献読解力と文章表現力を鍛えること
  • Ⅲ型では法曹志望理由と将来計画を明確にすること
  • 面接・口頭試問に対応できるよう準備すること
  • 社会問題について自分の考えを持つこと

合格者から見た対策のポイント

関西大学法学部AO入試では、型選びが非常に重要です。

英語力に自信がある受験生はⅠ型、文章読解力や論述力に自信がある受験生はⅡ型、法曹を明確に目指している受験生はⅢ型が向いています。

どの型でも共通して重要なのは、「なぜ関西大学法学部なのか」「入学後に何を学びたいのか」「将来どのように社会に関わりたいのか」を一貫して説明できることです。

特に法学部では、社会問題への関心と、法律・政治を学ぶ理由を結び付けることが重要です。

こんな受験生におすすめ

  • 関西大学法学部を第一志望としている
  • 法律や政治に強い関心がある
  • 英語資格を活かして受験したい
  • 文献読解力や文章表現力に自信がある
  • 将来、法曹を目指している
  • 社会問題について深く考えたい
  • 志望理由書の書き方に悩んでいる
  • 面接や口頭試問の対策をしたい

家庭教師のカカオでできる対策

家庭教師のカカオでは、総合型選抜・AO入試・学校推薦型選抜を経験した家庭教師が、志望理由書・小論文・面接対策をサポートしています。

関西大学法学部を志望する受験生に対しても、志望理由書の作成、型選びの相談、英文要約対策、文献読解対策、法曹志望者向けの将来計画整理、模擬面接などを通じて、一人ひとりに合わせた受験対策を行っています。

また、実際に総合型選抜やAO入試を経験した家庭教師から、受験当日の雰囲気や準備の進め方についてアドバイスを受けることも可能です。

関西大学法学部AO入試に対応できる家庭教師が在籍

家庭教師のカカオでは、実際に総合型選抜・AO入試・学校推薦型選抜を経験した家庭教師が指導を担当します。

  • 入学志望理由書の添削
  • Ⅰ型:英文要約・英語運用能力対策
  • Ⅱ型:文献読解・論述対策
  • Ⅲ型:法曹志望理由・将来計画の整理
  • 小論文対策
  • 面接・口頭試問対策
  • 社会問題のテーマ整理
  • 法学部で学びたい内容の言語化

受験経験者だからこそ分かる視点で、一人ひとりに合わせた対策を行います。

関西大学法学部AO入試では、型選び、志望理由書、筆記試験、小論文、面接まで一貫した準備が必要です。

早い段階から準備を進め、自分の関心や経験を「関西大学法学部で学びたい理由」と結び付けていきましょう。