教師番号
3247
大学
国際基督教大学 教養学部
性別
男性
AO・推薦入試の受験経験
国際基督教大学AO入試IB認定校合格、早稲田大学国際教養学部国内選考不合格、立教大学GLAP国際コース選抜合格
AO・推薦入試の受験テーマ
指導可能な試験科目

インタビュー

ICUの総合型選抜って?

高野代表:合格された大学・学部・入試方式をお教えください。
家庭教師:ICU教養学部総合型IB認定校型と立教大学GLAP国際コースです。
高野代表:今2つの大学が出たと思うんですけど、この2つの入試を選んだ受験されようと思ったきっかけっていうのは、何かあるんですか。
家庭教師:個人的にはそのIBという、そのインターナショナルバカロリアで、その海外の資格を取れるというコースに入ってまして、そこでその理系文系っていうのを幅広く学んでいて、物理を専攻してるんですけど、歴史とか経済とか取ってみたりみたいな感じで、結構自由な構成で科目選択をした中で、必ずしも理系・文系っていうのに別れなくていいんじゃないかって思って、リベラルアーツというのに惹かれたっていうのが点です。2つともリベラルアーツを専攻してるものとなってます。
高野代表:必ずしも、理系・文系で分かれて学ばなくてもいいんじゃないかっていうのが、ご自身の中があったってことですよね。

IBのコースの高校を選んだ理由

高野代表:先生は高校自体がIBのコースだったってお話だったじゃないですか。そもそもIBのコースを選んだ理由って何かあるのですか。
家庭教師:英語で授業をやりたかったっていうのが、まず第一としてあって、僕のバックグラウンドとして、小学校の頃からインターに通っていたということから、自分の得意なことは英語だし、英語で突き進むしかないみたいな感じで、IBに入りました。
高野代表:そうなんですね。やっぱりIBからだと、国際基督教大学の総合型選抜っていうのは、適した入試方式なのですか。
家庭教師:IB認定校型って言ったのですけど、IBのスコアが重視されるわけではなくて、志望理由書とか面接とかに重きが置かれていて、IBっていうのは資格としてあればいいというものだったので、特に僕が力入れたのは、志望理由書の添削だったり、面接の練習というものに、結構時間を割いた、という感じでした。
高野代表:IBのスコアがあれば受かるというわけでもないということですね。
家庭教師:全然そうじゃなくて、その受験者の人間像、何をしていたのか、それを通して大学で何をしたいのかで、それを活かした上で何したいのか、っていうこの3つの構成っていうのが、すごく自分の受験では結構大事だったと思っています。
高野代表:IBの方を取る受験方式って、国際基督教大学以外にもあるじゃないですか。他の大学も実際は単にIBのコースだったから受かるっていうわけでもないってことなんですかね。
家庭教師:そうですね。もうすごくものによるって言っちゃうんですけど、自分がもう一つ受けた立教っていうのは、国際コース選抜で、必ずしもIBの人だけじゃなくて、もう本当に一般の人たちでも、受けられるようなものだったので、そういう意味ではIBのスコアとかは、全くいらなかったですね。
高野代表:高校時代にIBのコースじゃないと、受験すらできない大学もあるって事ですよね。
家庭教師:そうですね。自分は受けなかったんですけど、クラスで受けてる人たちもいたんで、IBの人しか受けられないよっていうものも中にはあります。
高野代表:個人の受験戦略、志望校の戦略としては、せっかくIBだから、IBのコースでしか受けれない大学を選ぶのも自然なのかなって思うんですけど、先生はそういう選択じゃなかったわけじゃないですか。
家庭教師:そのICUに関しては、そのIBっていうのを活かして、と考えていたんですけど、あと受けたのが早稲田の国際教養と立教だったんですけど、その2つは両方ともIBを使うっていう入試方式ではなかったので。結局ICUも先ほど言ったように、IBのスコアが重視されるわけじではないので、実際IBの勉強がすごく直結するかって言っ
たら、僕はそうではなかったような気がします。
高野代表:そうなんですね。IBのコースもそうですけど、その受験としての志望理由書を始めとする出願書類の部分もしっかりやっていかないとならないってことですね。
家庭教師:そうですね。
高野代表:皆さんそういうものだっていうこと、志望理由書とかもしっかりやっていかないと受からないものだっていうのは、皆さん共通認識としてあったのですか。他の受験生、お知り合いの中ではどうなのでしょう。
家庭教師:はい。特に国内の人はみんな何かしら、志望理由書とか面接とかって課せられるので、そういう意味ではみんな団結して、その違う大学受けるけど、それでも合間に面接練習やろうよとかっていうのは、みんなでやっていました。IBってこともあって、海外組も結構多かったりしたんですけど、海外組はIBのスコアだけで、もう大学決まっちゃう、みたいなところも結構あるので。結構そこは違いがあるかなっていうふうに思ってます。
高野代表:国内の場合は、もう全然スコアだけでは全然決まらないよって考えた方がいいという感じですか。
家庭教師:そうですね。とてもスコアだけだと、全然太刀打ちできない。しっかりAOの対策していかないと。
高野代表:AOの対策といいますか、その出願書類の対策だったり、面接とか二次試験の対策も、しっかりそ専門的に対策していかないと受からないよってことなんですね。
そうですね。

ICUの総合型選抜の準備方法

高野代表:先生の場合、どういった対策、その出願書類とか二次試験の対策っていうのは、どのような対策をされたのですか。
家庭教師:出願書類は、もう何十回も親だったり先生方にも結構添削してもらったり、先輩方にも結構してもらいましたね。先輩により具体的に、この地域のこういうプロジェクトに将来携わりたいから、ICUでこういうことを学びたい、そしてその学びに活かせるような高校の活動っていうのは何だったのか、っていうこともしっかりつなげていくということで、過去現在未来っていうのをしっかり完結してストーリーにできるような志望理由書をつくりました。面接に関しては、もう場数を踏まないとなれないじゃないですか。僕はプレゼンもしなくちゃいけなかったので、もう結構先生につきっきりで見てもらったりとか、先輩とオンラインでアドバイスを実際にもらったり、みたいなこともしていたので、そういったつながりは強かったように思います。
高野代表:プレゼンもあるのですね。
家庭教師:そうですね。ICUのIB認定校は課題論文のプレゼンをしなくてはいけなかったですね。
高野代表:プレゼンの準備といいますと、大学側が示してる情報だけだと、なかなか心もとないな、といった感じだと思うのですね。その情報収集ってどうやられたのですか。
家庭教師:特に、コロナで変わったのですよ。最初は向こうに行ってグループディスカッションだったのが、オンラインでプレゼンをやりましょう、という形に変わって。要項に書いてあることも、10分間のプレゼンで、その後に英語と日本語で質問されますよ、だけだったんですよ。そうすると「あれ」ってなるじゃないですか。そこで去年受けた近しい先輩のLINEをもらって、どういう雰囲気だったのかについて見てもらって、実際に練習する時には先輩たちが記憶をたどってくれて、こういう風だったよねみたいな感じの雰囲気づくりを作って、実際と近い形でやりました。
高野代表:実際に受けた先輩のアドバイスっていうのは良かったですか。
家庭教師:アドバイスなければ、個人的には受かってなかったかなって思っていて。プレゼンの中でも流れがありまして、自分のやったものはマクドナルドの広告に着目して、肥満率の関連性っていうのを自分でそれについての論文について、説明したんですけども、どこにその肥満問題を結びつけるのかっていうことで、僕は最初に一番問題を背景として載せてたんですけど、そうするよりかは、その広告で自分が分析した事柄から、肥満問題が見えてきたよね、っていうのがいいんじゃないかっていう形で、わかりやすい構成というのを教えてもらいました。
高野代表:それはやはり実際にその入試を受けた先輩じゃないとできないアドバイス、という感じなのですかね。
家庭教師:そうですね。プレゼンに関しては、先輩だけじゃなかったんですけど、やっぱりその受け答えとかには必須だったと思います。
高野代表:やはり心理的なものもありますよね。実際そういう情報やアドバイスがない場合に、募集要項といった大学側が示してる情報だけで臨むのと、実際に受けた先輩から、こんな感じだよっていう情報を持っているのだとでは、やっぱり当日の受験生として望むスタンスも変わってきますよね。
家庭教師:そうですね。そのなんか、たとえその当日意地悪な質問が飛んできたとしても、自分で何かしら対応できるというか。それについての答えっていうのは、考えてないですけど、話しながらその中で自分の言いたいことを構成していく、みたいな力がついたと思います。適応性といいますか。
高野代表:やっぱり、面接演習とか二次試験の練習・準備となると、その定型文みたいな形で、こういう質問が来たらこう答える、みたいな形で考えている受験生もいらっしゃると思うのですけど、面接練習として、そういうのはやった方がいいのか、それとも、柔軟にその場の流れ、その面接の質問の流れで、自分の頭でその場で考えられるように練習する方がいいのか。そういったところアドバイス何か先生からございますか。
家庭教師:そうですね。ある程度、自分の中でテンパらないように、決めておいた方がいい。定番に出る質問ってあるじゃないですか。まず志望した理由は何ですかとか。それについての高校の活動は何をしてきましたかとか、まあそういうのは定番なので、それは土台として、自分の中で考えておくべきだし、これとこれは重要のポイントだから、言おうとか、必ずしも原稿を作る必要はないんですけど、これとこれは言おう、とかは必要だと思いますし。簡潔に言うためにも、ある程度、作る必要はあると思いますし、それに加えて、ある程度、ふっかけられた時に対応できるようにしておくのも大事だと思います。

ICU合格者のアピールした活動実績

高野代表:先生も、高校時代の活動経験をもとに、大学を受験つれたと思うんですけれど、もし差し支えがなければ、先生はどんな活動実績があったのか、それを活かして、なぜ゜国際基督教大学を受験したのか、まずお聞かせいただけますか。
家庭教師:私は、高校の活動でチャイルドロッカーっていう、NPO法人を通して、ケニアのスラムの子どもたちと話し合う機会を得て、そのなかで、主に子どもたちだけではなく、親御さんとも話すことで、ケニアの教育状況について、話す機会があって、そのなかで、貴重だったのが、娘を持っている親が、性暴力にあう可能性がある、ということで、学校につれていけない、という話しがあって。教育格差っていうのは、インフラ不足だとか、様々な社会背景によって、引き起こされている、っていうことを知って、ICUでの多様な学びっていうのが、必要だと感じていて、僕個人的に、理系の分野と、教育格差をつなげたい、と思っていて。理系の視点からどうやって、教育格差にアプローチできるのっていうのが、自分は興味がありまして。例えば、3Dプリンターで学校の建設をしよう、だとか、理系分野、農業とか、すごく大事なので、そういう意味では、理系分野をどうやって通信教育を通じて教えられるかとかすごく興味があったので、そういう意味では、教育開発学と物理学を融合して学べるICUが良いと思いました。

IOCUが魅力的なところ

高野代表:国際基督教大学を選んだわけじゃないですか。国内の大学のなかで、国際基督教大学がいちばんだなって推せるようなポイント、褒めていただきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。同じような活動をしてきた受験生が、大学を選ぶとしたらっていう形でどうでしょう。
家庭教師:自分がICUを最も魅力的だと思ったのが、一つの学部しかない、っていうところがすごく魅力的で。例えば、早慶とかMARCHとか、国際教養学部っていうのがあるところはあるんですけど、総合大学なので、一つの学部でしかないわけで。ICUってみんながリベラルアーツを学んで、そこで違う科目をやって、そのなかで切磋琢磨することだと思っていて。そういう意味では、自分は、ひとつの学部のなかで、文系の子もいれば理系の子もいるっていうのは、なかなか他の大学ではいないと思っていて。例えば、ディスカッションをする際に、違う科目を持っている人は、ジェンダー的にはこうだよね、開発学的にはこうだよね、とかそういった会話ができるっていうのが、すごく魅力的ですね。

ICUに受かる人の特徴

高野代表:先生がぜんぶ知っているわけではないと思うんですけれど、ICUに受かる人の特徴としては、どんな人が受かっているな、AO入試、総合型選抜に受かっているなって思われますか。
家庭教師:やっぱり、良い意味でかわっているなって人とか、自分の芯を持っていて、これをやりたいなっていうのがある人、目的がある人だと思います。ICUの卒業生って、多種多様なんですよ。医者になった人もいたりだとか、っていうので、みんながみんな、我が道を行くじゃないですけどねそういう何か芯を持っている人が多いと思っていて、そういう人たちが関わることによって、刺激を受けたりとか、こういう考え方なんだ、という感じで、自分の視野を広げられるんですよ。そういう人たちがいることによって、活性化するじゃないですか。そういうところだと思います。
高野代表:ICUのIBの入試を受けるにあたって、こんなことをやっておいたほうが良いよ、やっておいてよかったな、っていうことは何かありますでしょうか。
家庭教師:特にIBは、両立ですね。IBって全く違うことをやるんですよ。IBって、英語で膨大なものを覚えさせられたり、ディスカッションしたりして、全く、総合型の似ているところもあるんですけれど、全く別のものなので。IBの勉強もしながら、総合型選抜の勉強もしなくてはならないですね。
高野代表:一般論としては、IBと総合型選抜は似ているから、受験は楽だよ、って話しも聞くじゃないですか。そういう訳でもないってことなんですか。
家庭教師:そうですね。役立っているところもあるんですよ。例えば、哲学的なところもIBって学んだりするので、そういった広い視野で物事を見れたりするので、そういうのが志望理由書とか面接をするときに、そういうのが役立てたりするんですけれど、結局は総合型選抜は総合型選抜の対策をしなければならない。僕も最初は太刀打ちできなかったですね。結構、先生からそこ違うじゃんとこか、結突っ込まれたりしたので、自分で結構話せている気がしても、そういう緊張した場面で、日本語をしっかりしゃべる、丁寧語とかしっかり使ってしゃべる、っていうのは、また違うのかなって感じがします。
高野代表:総合型選抜っていうと、総合型選抜の型みたいなものがある、ってことなのですかね。
家庭教師:人それぞれでなんとも言えないんですけれど、総合型選抜を受けるにはIB生でも総合型選抜にしっかり向き合う必要があるのかなって思います。
高野代表:最後にAO入試・総合型選抜の受験生に向けて、何かメッセージをお願いいたします。
家庭教師:私は、AO入試とか総合型選抜について、調べ始めたのは、ちょうどこの時期で、どうやって調べれば良いんだろうとか、テンパっちゃって、結構たいへんだった時期もあるんですけど、今思うと、長いスパンでAO入試ってやるので、そういう意味では、気負いせずに、着実に積み重ねていって、本番で成果を出せたらなっていう風に思っていて、僕もそこについては全力でサポートしていきたいと思っているのでぜひ宜しくお願いいたします。