教師番号 |
3100 |
大学 |
慶應義塾大学 総合政策学部 |
性別 |
男性 |
AO・推薦入試の受験経験 |
慶應大学 総合政策学部 春AO入試 合格 |
AO・推薦入試の受験テーマ |
陸上競技(マラソン、駅伝)をプロ化し、選手の待遇を良くしていくことを実現したい。 |
指導可能な試験科目 |
志望理由書 任意提出書類 3分ビデオ 自由記述 面接 小論文 |
私自身、小学生から陸上競技を10年間続けており、始めた当時は実業団選手になるのが夢でした。しかし、実際に実業団選手と話す機会をもらった時に不安を感じ、問題意識を持ち始めました。どうしたらこの現状を変えることができるか考え、そのためにはどのように解決したらいいか?解決する手段として大学では何を学べばいいのか試行錯誤を繰り返しました。AO入試をしたことで自分がしたいことはなにか?すべきことは何か?何ができるか?など自分を見つめ直す、向き合う経験を得ることができました。自らの受験経験を生かし、生徒が志望校合格ができるように尽力していきます。よろしくお願いします。
インタビュー
問題発見と解決に優れた人を取る
高野代表:先生が合格された大学・学部・入試方式をお教えください。
家庭教師:私は、慶應義塾大学総合政策学部AO入試の春の入試で合格することが出来ました。
高野代表:SFCのAO入試ってどういう入試になるんでしょうか。
家庭教師:SFCの入試っていうのは、まずSFCが求める人材としては、問題発見と解決に優れた生徒を取っているなっていう印象を僕は受けて。その能力が長けている生徒を取る傾向があるかなって思っています。
高野代表:問題発見・解決というと、先生はAO入試とか推薦入試はSFC以外も受けてらっしゃいますよね。そういった中で、SFCを見たときに、問題発見・解決っていうのは、念頭に置きながら準備を進めてきた形なのですか。
家庭教師:そうですね。
高野代表:具体的にいうと、どういったところが他のAO入試・推薦入試と違ってくるのですか。それとも、そうはいってもそれほど変わらないのか。先生なりに何か思うところはありますでしょうか。一般論としては、結局のところ、他の入試でも問題発見・解決的な思考があったほうが良いと思いますし。先生はどう思われますか。
家庭教師:もちろんAO入試自体、自分で問題意識を持って、それに対してどう取り組んできて、取り組んできたなかで、自分ができるところと、出来ないところっていうのがあると思うのですけれど、その出来ないところをSFCであったら、自分はこれを補いたい、たとえばそれが出来る教授がいたら、その教授のもとで学んで、その問題を解決をするために、教授の助けを求める、というような形で、出来たりするのかなって思います。
高野代表:教授によっても違う、そういう教授について色々と調べていないと出来ないところですよね。
家庭教師:あとは文理融合であったりとか、そういうところはやはりSFCならではだと思います。
自分のストーリーを持っている人が多い
高野代表:先生が合格されたSFCというところで、SFC自体はAO入試でどういう学生を求めているように感じましたか。例えば、アドミッションポリシーを初めて見た時とか、対策を進めて行くときとか、周りの受験生と比べてみて、先生なりに思ったことってありますでしょうか。
家庭教師:やはり、自分は問題発見と解決もそうなのですけれど、自分のオリジナリティを持っていて、それをバックグラウンドに、何か活かして、テーマに向かっていくっていう。例えば、僕なんかは、今まで小学生から陸上競技をやっていて、将来は、今陸上競技って実業団っていうのがあるんですけれど、そこで将来走ることを目標にしていたんですけれど、実業団の待遇があまり良くないっていうのを知って、問題意識を持っていたので、そこを変えたい、っていう風に思っていました。なので、それをするためにはどうすれば良いのかって考えた時に、陸上競技をマネタイズしていく、もっと具体的にいえばプロ化していくっていうのを考えて。自分が何か、感じたこととか、夢を目指したけれど、そこで何か壁にぶつかってしまった、そういった自分のストーリーを結構持っている人が多いかなって思いました。
高野代表:なるほど。先生ご自身の受験経験をお話頂いたんですけれど、陸上競技をずっとやってこられたっていうことじゃないですか。陸上競技を売りにしてAO入試・推薦入試を受験しようとは考えられなかったんですか。
家庭教師:陸上競技で受験しようとは考えてはいたんですけれど、やはりそれって自分と同じくらいか自分以上にレベルが高い人っているわけで、そこでだと戦えないっていう風に思いまして、自分はそっち方向だけじゃなくて、何かもうひとつ武器を持たないと戦えないなって思ったので。AO入試っていうのは、自分の強みを活かせる場所だとって思いました。
高野代表:AO入試とか推薦入試を受けようかなって考えている人のなかで、自分は学校の中ではその分野で出来る、先生の場合は陸上競技なのかもしれないですけれど、自分の知らないコミュニティのところでは、自分以上にできる人いるよなって考えるわけじゃないですか。そうなったときに、受験を諦めようかなって思っちゃう人もいると思うんですよ。でも先生の場合は、他の強みを組み合わせて、他の人が勝負をかけてないところで勝負したわけじゃないですか。それで合格できたって感゛じゃないですか。先生すごいなって思って。先生がそういうことに気づけたのはなぜなのですか。
家庭教師:きっかけはそうですね。きっかけというのは、僕自身も指導してもらっていて、やはり自分の過去を自分と向き合ってきた時に、自分を深掘りしてきたっていうか、自分の人生を今まで遡っていって、自分がどんなことをしたのか、分析していって、なんでしょうか、なんかそうですね。
高野代表:あまりそういう手もあるということなのですね。結果論としては、やっぱり。
家庭教師:結果論としては、そうですね。
高野代表:単純に考えると、自分これ別に、自分これだったら、得意だけど、自分よりも得意な人いるよなって思うじゃないですか。思っちゃって、そこでもう、AO入試でこのネタを使うのはやめようって思っちゃいがちだと思うのですけれど、先生とかはそういうのをそういう人に対して、何かアドバイス出来ることはあったりしますでしょうか。
家庭教師:僕の場合は、AOでやっぱり注目されるのって、「新規性」というか、新しい感じ、っていうのが僕は大事だなって思っていて。新しさってどこから生まれるのかっていうと、自分のその経験であったり、その経験してきたストーリーから生まれることが多いかなって思っていて。なので、自分の個性というか、今までの人生って自分しか知らないわけじゃないですか。それを遡っていったときに、自分しか知らない物語ってあると思っていて。そうしたときに、やっぱり自分のどこか自分とは違う視点っていうのが見つかると思うので。それはもう一緒にコミュニケーションを取っていくなかで、こういうのがあったんだ、っていうのを会話を通して、掘り下げていければ、そういうのが見つけられるんじゃないかなって思います。そういう点でも、先生っていう存在は大きいのだと思います。
集団塾は放置されてしまう
高野代表:今の話しでいうと、1対1の家庭教師スタイルで対策を進めていくのってかなりいい感じっていう感じですか。
家庭教師:はい、そうだと思います。
高野代表:先生は他の塾でも指導をなされてきた訳じゃないですか。そんな先生としても、1対1で信頼のおける先生のもとで対策をされるのが良いと思われますか。
家庭教師:僕のいっていた塾っていうのが、LINE電話で10分だけ指導をする、それを毎日繰り返して、それを毎日繰り返すことによって、10分のなかで、凝縮された中で話し合って、その中で添削をしてもらって、そのあとに宿題を進めて、次までにそれをやってくる、っていう形で。そういうのを繰り返して、それで、なんでしょう、対策としては3ヶ月くらいなのですけれど、それくらいしか資料作成には費やしていないですね。本当にその繰り返しで、回数であったり、その10分間に話す内容の密度が高かったと思いますから、やっぱりマンツーマンでの対策は良かったのだと思います。
高野代表:先生は、高校での指導、塾は利用されていなかったのですか。
家庭教師:私は浪人をしてからだったので、学校の指導も受けられない状況でした。
高野代表:AO入試の塾や予備校での指導というのもあると思うのですけれど、そういうところを利用する、または自分で独学でやってAO入試の対策をするよりも、そういう専門的なところで対策を進めるのがやっぱり良いと思いますか。
家庭教師:はい、それの方が良いと思います。
高野代表:それは情報量が違うということになるのですか。
家庭教師:そうですね。僕は集団塾に通っていた子の話しを聞いたこともあって。なんか放置をされてしまう、みたいな話しを聞いたことがあって。集団でやるから、結局自分にあったものを教えられない、っていう。抽象的なところで、自分のなかに落とし込めないっていうのがあって、その落とし込める子と落とし込めない子で差ができてしまうよね。っていう話しを聞いたことがあります。そういう話しを聞いていて、それってちょっと不平等だな、同じ授業を受けているのに、勿体ないなって感じていて。自分だったら、その理解できない側にまわっていたと思うので、やっぱり集団塾よりも個別の指導で良かったなって思います。
フィールドワークが必要
高野代表:先生の場合は、そういう形で準備を進めてきたと思うのですけれど、準備を進める中で、難しかったこと、今思えばこういうことをやっておければよかったなって思うこととか、後輩にアドバイスしたいこととか、何かあったりしますか。
家庭教師:やっぱり時間はあればあるほど良いと思います。
高野代表:そうなのですか。先生の場合はすごく短い時間で完成できたっていう感じですけれど。
家庭教師:そうなのですれど、めちゃくちゃキツかったです。浪人していたので、一般と両立していたので、一般の勉強も朝8:30に入って、夕方6:30くらいまで勉強して、そこから家に帰って飯を食って。その後4時間くらいAOの対策をやって。もう精神的にもすごくキツくて。そんな感じでやっていたので。
高野代表:それを毎日やっていたのですか。
家庭教師:毎日です。本当にキツかったので、もう絶対に早めに始めた方がいいです。あと、早めに始めたほうがいい理由がもっとあって、フィールドワークとかやっぱりもっとやっておけば良かったなって思いますね。
高野代表:フィールドワークって必要なのですか。
家庭教師:必要だと思います。フィールドワークってなぜ必要なのかっていうと、社会とのつながりを経験できる、っていうのが大きいかなって思っていて。それをしたか、していないかっていうのは、教授にとって意欲のところで、結構見られるんじゃないかなって思っていて。僕の場合は、アンケートを取ったりしたんですけれど、それ以外にもフィールドワークがすごい子っていうのは、本当にすごくやっていて。自分のやりたいテーマについて、よく知っている人に話しを聞いてみたり、そういうことをしている人もいて、自分のフィールドワークは少し甘かったなって思うところはあります。
高野代表:社会とのつながりを、自分の志望理由書とかと結びつけて、用意しておく必要がやっぱりあるのですね。
家庭教師:あったほうが良いと思います。
高野代表:そうなってくると、時間のある状況で準備をしておかないと、かなり難しくなりますよね。先生の場合は、どうやって頑張られたっていうのがあるのですか。アンケートを工夫して、短い時間で完成できたって言う感じですか。
家庭教師:陸上競技をずっとやってきて、色んな人とのつながりは持ってきて。今まで付け焼き刃じゃないでけれど、いろんな人にアンケートフォームを送って、自分で整理して、まとめてってやったので。やっぱりそうやってコンパクトに、っていうのは、自然にやってきた感じだと思います。
高野代表:自然にそういう準備が出来ていないのであれば、しっかりと時間をかけてやっていく、フィールドワークをしっかりやっていくっていうのが大事ということなのですね。
家庭教師:大事だと思います。
ネットだとざっくりとしか分からない
高野代表:先生が家庭教師という形で、後輩に指導していただくという形なのですけれど、同じ入試、SFCの入試を受けたいという人にとっては、どういう指導になってくるのか、先生がどういう指導をしていきたい、っていうのは今ありますか。例えば、先生の経験から、こういう準備が必要、みたいな話しってありますでしょうか。
家庭教師:まずはSFCとは何かっていうのが絶対に必要だなって思っていて。僕もネットで調べたりもしたんですけれど、ざっくりとしか分からない状況で、学生になって始めてそこが分かってきたりして、受験を受ける前と受かって入学した後だと違ったなっていう感じがします。
高野代表:やはりキャンパスにいる人の話しを聞くと、だいぶ変わってきますか。
家庭教師:はい、変わりますね。
浪人生でAOは逆にチャンス
高野代表:浪人しながら、AO入試をチャレンジされたと思うのですけれど、浪人生だとAO入試はあまり受からないんじゃないか、受かりにくいんじゃないかって思う方もいると思うんですけれど、先生はあまりそのあたりは気にならなかったんですか。
家庭教師:あまり浪人生で受ける人はいないと思うのですけれど、逆に僕はチャンスなんじゃないかなって思います。浪人をすることによって、もう一年あるというのはチャンスだと思っていて。その時間を全て一般入試に使うのはコスパが悪いというか、そこまでしたら時間があまってしまうなって計算したら思って。AO入試も諦めきれなかったっていうのが少しあったので。あとは僕は陸上競技をやっているので、陸上競技をできるだけ早くやり始めたいっていうのがあるので、できるだけ早く終る入試ということで、SFCのAO入試が一番早かったので、そこを目指してやっていくっていう感じでした。現役のときは落ちるっていうのが分かってたので、落ちた瞬間からすぐに、合格発表が出る前から対策は始めて。
高野代表:時間配分の計算、一年時間があるってなかで、時間を計算していったら余ってしまうっていう話があったじゃないですか。けれど、他の浪人生の話を聞くと、ぜんぶ一般入試に注いだほうが良いんじゃないかって話をされがちだと思うのですけれど、そのあたりどう思われますか。
家庭教師:すごく反対のことを言っているかも知れないんですけれど、なんでAO入試を受けるんだって感じだと思うのですけれど。僕はそこで折れなかったっていうか、自分を試したかったっていうのがちょっとあって。現役のときに追い込めなかった。自分に負けてしまった感が強くて後悔してしまっていたので。やるならとことんやる。自分を追い込むっていうスタンスでやって。別に最初の4,5,6月って、結構浪人生って気合入っていない子とか結構多いんですよ。
高野代表:そうなのですね。
家庭教師:そこで、それなら別にいま気合を入れてやれば、大差つかないだろうって考えて、気合でやりきったっていうのはありますね。
高野代表:実際にやってみて、意外と出来るし、結構合格できるなって感じなのですね。
家庭教師:そうですね。
高野代表:いまAO入試で合格できた、先生は合格できたわけじゃないですか。それは一般の勉強、一般入試にも役に立ったとお考えですか。
家庭教師:それはすごく役に立ったと思います。いまの受験生にも重要だなと思っていて、例えば問題発見・解決でも、なぜそういう問題があるのか、分析できないとダメだと思っていて。例えば、勉強であれば、勉強方法を変えてみるとか、こうしたら変わるんじゃないかとか、色々と分析をしたんですね。そこから問題発見をして、解決策を考えてっていう、そうした順序立ててやっていくっていうのを実行したんですね。AO入試と平行してやっていったら、一般入試の勉強でも爆伸びしたので。
高野代表:そうなのですね。一般入試の受験生もAO入試も併願すると、爆伸びするかも知れないっていうことなのですね。
高野代表:最後にAO・推薦・総合型選抜の受験生にメッセージをお願い致します。
家庭教師:僕自身、AO入試と平行してやるっていうのを、現役のときは失敗してしまったんですけど、意味があると思いますし。自分のなかでAO入試もやってみて、しっかり僕の経験談から、AO入試と一般入試を並行してやっていくっていうのはすごく難しいことだとは思うのですけれど、AO入試でやったことは決して無駄にならないですし、一般入試でやったこともAO入試で役に立つこともある。バランスも重要ですけれど、2つとも挑戦してみるっていうのは、良い機会だと思いますし、AO入試だけでも、すごい人生においてプラスなことがいっぱいあるので、ぜひAO入試を受けていただけたらなって思います。