こんにちは。総合型選抜(AO入試・推薦入試)専門の家庭教師「家庭教師のカカオ」代表の高野祐大です。

よくある「自分なんかは合格しないのでは」という不安

AO入試・推薦入試・総合型選抜に少しでも興味を持った人の多くが、一番初めに感じることが「自分なんかには難しいのではないか」という疑問や不安です。これは本当によく聞く声でして、実績や経験の有無に関わらず、すべての人が感じていることなのだと思います。

もし少しでも「自分にはAO入試・総合型選抜は無理なのではないか」と感じているとすれば、誰もが経験する、至って普通の感覚である、ということをまず心得ましょう。

合格する受験生のほとんどが疑心暗鬼を経験するもの
結局のところ「自分自身を信じて」やりきれるか

そして、決心してAO入試・推薦入試・総合型選抜の準備を進め始めますと、ほぼ全ての人が、だんだんと「やっぱり自分にはAO入試・総合型選抜は難しいのでは」と考え始めます。

というのも、AO入試・推薦入試・総合型選抜の準備・対策を進めていくことは、想像以上に大変なものなのです。時間や労力がかかることはもちろんですが、それ以上に疑心暗鬼になってしまう理由の一つに「成果が分かりづらい」ということがあること思います。一般入試であれば、模試の得点に変化がありますから、自分の成果や、ライバルとの相対的な立ち位置を把握することが出来、今後の自分の準備に対して、方針や作戦を立てることが出来るようになると思います。しかしながら、AO入試・推薦入試・総合型選抜では、一般入試の“模試”のようなものはありません。自分が進めてきた準備がどれくらいのレベルに達しているのか、そもそも方向性はあっているのか、同じ志望校のライバルと比べて立ち位置はどうなのか、といった相対的な評価がつきにくい点があります。

そうなってきますと、人というのは“よく分からない”ものに対して“不安”を感じるようになるものでして、だんだんと「やっぱり自分にはAO入試・総合型選抜は難しいのではないか」と疑心暗鬼になってしまい、酷いときには「やっぱりAO入試・総合型選抜の受験はやめる」と言い出す次第になるかと思います。

ただ、こういった現象はAO入試・推薦入試・総合型選抜の受験生にとって、くぐり抜けなければならない関門の一つだと捉えて、自分自身を言い聞かせるのはもちろん、周りにいる人は勇気づけて支えていただくことが大事になってくるものです。

そして出願書類を「しっかりと」準備できる人はもっと少ない

そんなこんなで、疑心暗鬼にならずに、必要な準備をやり遂げることが出来た人が「出願」という大仕事を達成することが出来るのです。AO入試・推薦入試・総合型選抜の出願は思っている以上に用意する書類も多いですし、そもそも生半可な気持ちで書いた出願書類ではまず合格できません。ぶっつけ本番で書いた出願書類などもってのほかです。

ただ、ここまで述べてきたとおり、しっかりとした方向性で、時間をかけながら、正しく対策を進めていくことが出来れば、その時点でかなり優位に立てていることになります。

結局「やる」か「やらない」かで勝負はついている

AO入試・推薦入試・総合型選抜にとって関わりの深いものに「非認知能力」というのがあります。その中に注目されているものの一つに「やり抜く力」いわゆる「GRIT」というのがあります。

●「GRIT」とは? 成功者に共通するやり抜く力の伸ばし方
https://www.lifehacker.jp/2019/07/how-to-wear-grit.html

結局のところ、「やる」と「やらない」、どちらを選ぶかで勝負は決まっているのです。

この記事を書いた人

高野 祐大
家庭教師のカカオ代表。偏差値30、評定平均2.2で慶應義塾大学にAO入試で現役合格。学校の成績は大学進学も危ぶまれる状況だったが、AO入試で慶應義塾大学に現役合格した経験をもつ。大学入学後は、一人でも多くの人にAO・推薦入試にチャレンジしてもらうべく、日本初のAO・推薦入試専門の家庭教師センター「家庭教師のカカオ」を設立した。趣味は温泉。温泉ソムリエ協会認定温泉ソムリエ。