教師番号
3272
大学
慶應義塾大学 総合政策学部
性別
男性
AO・推薦入試の受験経験
慶應義塾大学総合政策学部AO入試合格
AO・推薦入試の受験テーマ
音楽と身体運動
指導可能な試験科目
志望理由書、活動報告書、面接、プレゼン動画、グループ討論、小論文

イヤホンを自分で作るほど愛している音楽と、自分が幼少期から頑張っていたスポーツを組み合わせることで社会貢献をしたいと考え受験しました。AO入試では自分がこれまでやってきたことを教授に知ってもらえるよい機会だと思います。僕も合格に向けて全力でサポートします。よろしくお願い致します。

インタビュー

音楽と身体の運動を融合

高野代表:合格された大学・学部・入試方式をお教えください。
家庭教師:慶應義塾大学総合政策学部をAO入試で合格しました。
高野代表:先生がアピールされた内容はどういった内容になりますか。
家庭教師:僕が志望した理由のメインは、音楽と身体の運動っていうのを融合させて、どう社会に対して貢献できるかっていうのを深掘っていって、そこに対していろんな指導とか、自分がやってきたことを踏まえて、志望理由書を書いたっていう形です。
高野代表:なかなかすごいテーマですね。こういうテーマにした理由やきっかけって何かありますか。
家庭教師:きっかけは自分がイヤホンが好きだったということで、自分でイチから作ったり、3Dプリンターをつかって作るっていうのがあって。あと自分はスポーツをやっていて、スポーツでも全国レベルだったので、それを上手く掛け合わせることが出来ないかなと思って、このような志望理由になりました。
高野代表:スポーツでも全国レベルだったんですね。AO入試を受験を考えている人からすれば、全国レベルのスポーツ経験があれば、もうAO入試は楽勝でしょ、って思っている方もいないことはないと思うんですけれど、先生としてはどう思われますか。
家庭教師:やっぱりスポーツだけ、ってなると、かなり厳しいところもあると思っていて、スポーツの軸プラスαで、もうひとつ軸があると、スポーツとプラスして何かあると、他にはないアイデンティティが生まれると思うので、そこがあれば、他とは違った差別化ができると思っています。
高野代表:SFCくらいになると、スポーツと同等くらいの軸を立てるっていうのが、良いのかな、っていうことですね。
家庭教師:そうですね。

スポーツが全国レベルだった

高野代表:先生はスポーツが全国レベルの実績だということで、それだけだと受からなかったと思いますか?
家庭教師:絶対落ちていたと思いますね。
高野代表:そうなのですね。ちなみに何のスポーツが全国レベルだったのですか。
家庭教師:いろんなスポーツをやっていたんですけれど、球技でいうと、サッカーとかラグビーとか。市のトレー戦とかあるじゃないですか。ラグビーは愛知の選抜に選ばれたり。いまは陸上をやっているんですけど、陸上の長距離をやっているんですけど、全国でした。

軸をいっぱい立てる

高野代表:すごいですね。スポーツの種類もいっぱい軸を立てている感じですね。けれど、それだけじゃ物足りないって気づかれたわけですか。
家庭教師:SFCになると、新規性が求められると思っていて。スポーツやっている人って、だいたい似たような思考を持って、一つの目標に向かって頑張るっていうのがあると思うんですけど、そこに自分は、スポーツを自分の競技力を高める上で、自分の趣味をどのように活かせば、より自分の協議レベルを上げられるか、というのを考えたところ、音楽というのにたどり着いて。自分が趣味のイヤホンと音楽っていうのが、いろんな動きを高めたりできるっていうことに気がついて。となると、それが新規性だし、自分にしかないもの、ということです。
高野代表:新規性っていうのをもう少し聞きたいのですけれど、新規性っていうのは、やっぱり大事なのですか。先生の場合は具体的な話で分かるんですけれど。最初は難しいなって思ってしまうのですけれど。
家庭教師:新規性といっても、だいたい高校生が考えつくことって、誰しもが考えつくことだったりして。SFCの先生がみていることって、それに至ったプロセスとか、経験を用いてなんでそのように思ったのかとか、なんでそれをやりたいのかっていうところに重点を置いていて。そこは自分の過去を振り返ったり、小さい時からどんな育ち方をして成り立っているのかっていうのを遡ったりすると、自分らしさが見えてきたり、新規性が見つけやすいのかな、と思います。
高野代表:自分の今までの経験とか、先生の場合は趣味っていうところから持ってきたと思うんですけれど、そういったところから持ってくるのが良いんですか。
家庭教師:まずはそれが一番やりやすいかなって思いますね。
高野代表:先生の場合、趣味っていうのがイヤホン、音楽ってところですよね。最初はスポーツとイヤホンとかって、結びつけるのって難しいかなって思ってしまうと思うんですけれど、そういうのを発見できたのって何かあるんですか。
家庭教師:やっぱり、大会のときとかに、音楽って集中するのに必要だったりするじゃないですか。そういうところで、この曲を聞いたときって、自分テンションが上がって、気分が上がったりってことに、自分は着眼してって感じです。
高野代表:ちなみに、イヤホンを自分でつくるくらい、って話ですけど、イヤホンって自分で作れるんですか。
家庭教師:最初は、ケーブルとか有線のイヤホンを自分で編んでやっていたんですけど、そこからもっと、細かいところまでやりたいなってことで、自分の耳型とかを取ったりしてやってみるって感じです。
高野代表:すごいですね。それは3Dプリンターを活用してってことなのですね。
家庭教師:SFCには3Dプリンターとかが一式あって、そういう教授のもとで学びたいっていうのに繋いでって感じです。
高野代表:3Dプリンターはよく思いつきましたね。
家庭教師:そこはやっぱり親が製造の会社を経営していて、親にこれってどうやったら出来ると思うって聞いた時に、それはこういう技術が必要で、こうやったら出来るよみたいな。

一つに特化するならトップレベルが必要

高野代表:3Dプリンターとかに興味があって、色々とものづくりをしているって人も、SFC受験しようかなって思っている人がいたとして、やっぱりそれも3Dプリンターだけだと、難しいかなって先生も思いますか。
家庭教師:そうですね。3Dプリンターの分野に関しても、同じ学年とか同じ時期に志望できる人っていっぱいいて。一つの技術に特化した人っていうのは、本当に世界レベルとか、日本トップクラスの人がSFCを受験してくるので、そこをどう差別化するかっていうのを考えなきゃならないと思って、その技術に自分がどれだけ特化しているのかっていうのを考えて。一つでいくなら考える必要があるのかなって思います。
高野代表:本当に一つで特化するのであれば、そこでトップって人をSFCでは求めているっていうことですよね。ただ、そこと差別化するのであれば、色々な軸を立てて、新規性を狙っていくってことなのですね。
家庭教師:そうですね。

学部長が変わると方針も変わる

高野代表:いま何年生ですか。
家庭教師:今年から2年生に上がります。
高野代表:いま研究会とかに入ろうとされているのですか。
家庭教師:今年から入ろうかなと思っています。SFCだと一年生からバリバリ入れるので。
高野代表:ちなみに、3Dプリンターとかに興味があって、そういうテーマでAO入試を受けようという方がいらっしゃったとして、いまSFCでホットな3Dプリンター関係のネタ、3Dプリンターであればこういうことをやっている人を求めているのではないか、そういうことでキャンパスにいる先生が思うことってありますか。
家庭教師:そうですね。今年から学部長が変わって、色々な方針が変わったと思うのですけれど、いま一番ホットな話題は、どちらかというと、環境情報学部に寄っていて、自然を戻そうというか、いまの日本を田舎に分散させるっていう、っていうのに重きを置いていて。3Dプリンターがホットというわけではないんですけれど。そういう技術だと、ビッグデータとかの方が3Dプリンターより全然ホットな気がします。
高野代表:学部長が変わると変わるものですか。実感があるのですか。
家庭教師:SFCのなかの教授の考え方とかは全然変わらないんですけど、AO入試でどのような生徒をとりたいかっていうのはだいぶ変わるので、やっぱり気にする必要があるのかなって思います。
高野代表:それっていうのは、分野的なところで変わってくるって言う感じなのですか。
家庭教師:分野というよりかは、SFCはもうすでに技術を持っていて、それを僕たちと一緒に開発とか進歩させていこうという人を欲しいので。理論とか知識の人が欲しいわけではないので、そういうところを押し出していくのが良いのかなって思います。
高野代表:なるほど。AO入試で受けようという人はそういう点で押していけばいいのですね。

一般入試をゴリゴリやっていた

高野代表:先生のご経歴としては、AO入試向きだなって感じがするのですけれど、AO入試を受けようと思ったきっかけはなんですか。
家庭教師:AO入試は、まず最初僕自身が一般入試をゴリゴリにやっていて、その上でAO入試も受けてみようかなって思い、その中で大学を絞っていったら、SFCとか中央大学とかの私立の大学がいっぱい出てきて、その中で一番自分が学びたいのがSFCにあって、分野横断的に学べるとはよく言われますけど、SFCが一番自分には合うかなって思いまして、受験しました。
高野代表:他は併願しなかったんですね。
家庭教師:そうですね。他はしませんでしたね。一般入試をメインでやっていたので、AO入試と並行でできなかったので。
高野代表:そうなのですね。一般入試をメインで進めていこうっていう形だったのですね。そして、SFCに関しては、第一志望だから、SFCに関しては、AO入試の準備も進めようっていう形になったのですね。

AO入試の併願はSFCを一番に置けばやりやすい

高野代表:AO入試の併願って難しいのですか。
家庭教師:SFCを第一志望に置いちゃえば、基本的には他も網羅できるので、SFCを一番に置いちゃえば、他のところも併願しやすいのかなって思います。
高野代表:一般受験で他の大学も考えているときは、一般受験との兼ね合いで、先生はそういう選択をされたってことなのですね。先生は、AOは一つだけで、一般受験では他も考えているっていう受験の仕方は、いま思えば、一番ベストだったなって思いますか。
家庭教師:そうですね。SFCは倍率が非常に高いので、そこまでSFCにAOで一本っていうのは、危険ではあったなと思います。
高野代表:でも合格されてってことですもんね。いまもし、受験生のときに戻るんであれば、そのときの自分にはなんて言いますか。もう少しAO入試を受けておいたほうが良いよって言いますか。
家庭教師:SFCに入りたいって人って、SFCが大好きだと思いますので、無理に並行する必要はないのかなって思います。
高野代表:それだけSFCが好きじゃないと受からないってことなのですね。
家庭教師:そうですね。バレちゃいますね。教授に。

面接は13分で終わった

高野代表:面接とかってどういうことを聞かれましたか。
家庭教師:面接は本当に人によって違って、SFCって圧迫面接されるってよく言われるじゃないですか。ああいう人もいれば、僕は面接30分あると思うんですけど、13分で終わったんですよ。それがどう転ぶか分からないですけれど、人によって違うと思います。
高野代表:じゃあ本当に面接っていうのは、受験生によっても人によっても違うっていうことなのですね。
家庭教師:そうですね。教授によっても違うと思います。
高野代表:となると、どの教授に当たるかによっても違いますよね。
家庭教師:そうですね。だから自分の軸を作るのが大事だと思います。

一次を通る時点で志望理由書のランク付けがある

高野代表:13分って通常考えられる時間の半分以下で終わるわけじゃないですか。どんな質問をされたのですか。
家庭教師:教授は志望理由書をみて、聞きたいことをピックアップしているんですね。僕に関しては、イヤホンっていうのが目に止まったっぽくて、そこをまず聞かれて。こいつ本当にイヤホンのこと知っているのかっていうのを聞いてきて、自分は答えられたので、「嘘じゃないんだな」っていうのの確認ですね。
高野代表:面接はどういう趣旨でやっているのですか。本当に自分が本気なのかっていうところを確かめているところもあるってことですよね。
家庭教師:あとは、一次を通る時点で、A〜Dくらいで、志望理由書のランクがつけられていると思うので、A〜Dまであって、Dで通った人はたぶん長いんですよね。いろんな聞きたいことがいっぱいあるし、っていうので時間が長引いたりするって言う感じですよね。
高野代表:なるほど。出願書類の段階で、先生の場合はかなり完成度が高かったっていうことなのですね。
家庭教師:おそらくそうですね。
高野代表:なかなか面接がそんなに短い人ってすごいですよね。
家庭教師:15分で終わったっていう人とか、ちらほら聞きますけどね。

環境情報寄りのテーマを総合政策に広げる戦略

高野代表:自分なりに、評価される出願書類、志望理由書になったポイントって何だと思いますか。
家庭教師:僕に関しては、志望理由書の内容は環境情報寄りだったんですよね。その技術を総合政策よりにバッと寄せて、広げる側に回りたいって立ち回りをして、そこで評価されたのかなって思います。
高野代表:3Dプリンターとかの話がでましたから、環境情報寄りなのかなって思いましたよね。それを総合政策に広げたいってことなのですね。

面接官は総合政策学部と環境情報学部のミックス

高野代表:ということは、先生は総合政策で出されているから、面接官は総合政策学部の教授ってことになるのですか。
家庭教師:いや、そんなことはないです。SFCの教授は総合政策も環境情報もほぼないので。
高野代表:そうなのですか。面接においても、ミックスされているっていうことなのですね。ということは、SFCの求めているであろう立ち回りをしたってことですよね。先生はなんでそういう作戦、戦略になったということなのですか。
家庭教師:どんな教授でも対応できるようにしたっていうことなのだと思います。
高野代表:なるほど。環境情報より過ぎると上手く立ち回れないことがあるっていうこどてすよね。
家庭教師:そうですね。環境情報だと、その技術を運だとしても、それをどうやって世間に広げるのっていう話しになったときに、考えていないと答えられないっていうのがあるので、そこもちゃんと答えられるようにしたっていう感じですね。

簡潔にすると自分らしさがなくなる、定義を自分で名付けて自分らしさを出す

高野代表:先生は準備としてはどういう準備をしてきたのですか。
家庭教師:準備はだいたい、四ヶ月くらいです。四ヶ月のなかで準備したんですけど、自分の代は3分動画もあって、その前準備とかも必要で、そのなかで意識したことは、2000字に絞るじゃないですか。志望理由書を。そのなかで、自分の伝えたいことをばって書いちゃうと、完結になりすぎちゃって、自分らしさが消えちゃうんですよね。そこで、どうやって文を完結にまとめて、伝わりやすい状態で、自分らしさをだすかっていうことに重きをおいて、準備をしました。
高野代表:ということは、完結にしすぎると、自分らしさがなくなってしまうものじゃないですか。それはどうやってやるんですか。
家庭教師:もう例えば、こういう定義が自分では思いついたってなって、その定義を自分で名付けちゃう。僕は運動と音楽をあわせて、なんとか論っていうのを名付けました。それは他にはないものなので、自分らしさにしました。
高野代表:まさしく新規性って感じですよね。
家庭教師:自分のなかで定義したら、そのあとの文章で完結にしたとしても、その後いっぱいそのワードが出てくるわけじゃないですか。

学生らしさも出す

高野代表:準備をしているなかで、いちばん難しかったことって何かありますか。
家庭教師:あまり参考にならないと思いますけれど、そこに関してこう、コロナで面接がなくなったときに、3分動画で判定されてしまうので、それをどう悔いが残らないように作成するかっていうのが一番難しかったですね。プロにつくってもらった感を出さないように、学生らしさも出すっていう。
高野代表:うーん難しい。
家庭教師:難しかったですね。
高野代表:最後に、AO入試・推薦入試・総合型選抜の受験生に何かメッセージをお願い致します。
家庭教師:僕は本当にAO入試苦労したので、SFCのことも非常に調べて、誰よりもSFCに関しても、自分の志望理由書に関しても、誰よりも答えられるって状況で受験したので、そこの経験とか非常にあるので、自分の教える生徒に関しては本気で自分の知識をぶつけてサポートしたいなって思っています。