教師番号
3288
大学
慶應義塾大学 総合政策学部
性別
男性
AO・推薦入試の受験経験
慶應義塾大学総合政策学部 2022夏秋AO 合格
AO・推薦入試の受験テーマ
思い込みによる失敗をなくす
指導可能な試験科目
志望理由書、活動報告書、面接

私は10年間陸上競技、長距離を取り組んでまいりました。
特に高校ではいわゆる強豪校に所属しました。
競技を行う中で、何度も「今日はうまくいかない」と思い込んで、練習をしても結果が出ないという経験をしました。そうした思い込みによる失敗をなくす世の中を作りたいと考え、突き詰めました。
ただ学力にのみ基準を置くのではなく、自分のやりたいことや経験といった、自分という存在全てが評価基準となる入試はこの複雑化した将来、増えていくと確信しております。
そこにチャレンジする受験生たちへ、自身の経験と自らの力をぜひ還元させてください。よろしくお願い致します。

インタビュー

コンクール入賞など結果に縋るのではない

高野代表:先生が合格された大学・学部・入試方式をお教えください。
家庭教師:私は慶應義塾大学総合政策学部総合型選抜、いわゆるAO入試で合格いたしました。
高野代表:先生がアピールされた主なものっていうのは、どういったものをアピールされて受験されたのですか。
家庭教師:私は、特に高校時代ですね。佐久長聖高校といわれる、駅伝の名門校に在籍していまして、そこで寮長であったり、努めていて。一番そこでの経験っていうのを、大学の方には、アピールしまして、あとは、佐久長聖にも中学から入っていて、その中学でも寮生活ということで、普通の人が送っていない寮生活を送ってきたっていうのを。大学で何をやりたいというよりも、こういう人間ですよっていうのを強くアピールしました。
高野代表:中学から寮生活なのですか。
家庭教師:そうですね。
高野代表:すごいですね。あまりいらっしゃらないですよね。
家庭教師:本当におっしゃるとおりですよね。
高野代表:そういったところをアピールして、AO入試、総合型選抜を受験されたっていうことですよね。そういう時に、AO入試とか総合型選抜っていうと、何か強みをアピールしていくのかなって思いがちだと思うのですけれど、先生場合、特段、どちらかというと、自分のバックグラウンド、やってきた内容といいますか、置かれた環境みたいなところをアピールされたって言う感じですよね。
家庭教師:そうですね。
高野代表:そういう時に、どういう対策、どういったアピールの仕方をしていく費用があるのか、先生はどう思われますか。強みが一つあった場合、さっくりわかりやすいじゃないですか。私は全国大会に出場しました、っていう実績があれば、アピールの仕方はやりやすいと思うのですけれど。先生のような場合はどういった形でアピールしてきたのですか。
家庭教師:佐久長聖高校っていうのは、いわゆる陸上競技をやっている選手であれば、全員が知っているような、野球でいえば大阪桐蔭のようなそういうところですので、練習するというよりかは、365日同じ仲間たちと生活面も一緒に共にして、なおかつ、清掃であったりとかも、一日一時間以上しますし、競技力向上というよりかは、人間的な面での向上を狙いとしている教育方針で指導していただきましたので、その環境に一足、普通の生徒は高校から入って、駅伝部でも高校から入ってくるんですけれど、私はそういう環境に身をおいて、両親からの自立であったり、というところを成し遂げたいなと思いまして、人より早く入ったっていうところを強調しました。
高野代表:やっぱりSFCとご自身の経験みたいなところっていうのが、マッチングがあったという感じなのですね。
家庭教師:そうですね。いち先進に物事に一生懸命に取り組んだっていうのは、裏を返せばじゃないですけれど、結局一つの研究、この解決したい問題があるから、私自身、全力で注力して、努力できるっていうのを、大学にはアピールしました。
高野代表:受験生からすると、一般的な受験生からすると、結果的に、わかりやすいコンテスト入賞みたいなものがないと、自分はだめなのかなって受験できないのかな、合格できないのかなって思いがちなのですけれど、そういった受験生に向けては、どういったメッセージがありますか。必ずしも、全国大会で一番にならないとだめっていうわけでもないんですね。
家庭教師:本当におっしゃるとおりで、私自身、高校の実績はすごくあったのですが、怪我も相次いで、駅伝とかでは、走ることが出来ない立場でして。だから、私自身も合格出来るとはまさか思っていなかったんですけれど、やはり自分が努力してきたことであったり、信じ続けてきたことには、これほど熱量があるっていうことを自身を持って伝えることができれば、コンクール入賞など、結果に縋るんではなくて、裏付けされたみなぎった自身っていうのをアピールすることが求められてくるんじゃないかって思います。

AO入試で合格された先輩にサポートして頂いた

高野代表:先生は、志望理由書などの出願書類はどうやって準備されてきたのですか。
家庭教師:私は、体育会競走部に所属しているのですか、そのなかで、先輩にも同じAO入試で合格された先輩がいらっしゃったので、そういった方にサポートして頂きまして、私自身、佐久で長野に住んでいたので、AO入試塾たるものはなかったので、本当にまあこのオンラインでって言う形でやって。本当に私自身、サポートがなければ、正直なにも分からない状態だったので、そうですね。
高野代表:その先輩の方もAO入試で受かられた、合格された方ということなのですね。
家庭教師:そうですね。受かったから、合格のノウハウであったり、経験っていうのが大体引き継がれていてっていう形で。
高野代表:ちなみに、やっぱりその一般的な受験生、高校生から聞く話だと、やっぱりAOの塾に行かないと合格できないんじゃないか、AO入試が塾に攻略されている、なんか言われるじゃないですか。ただ、そうではなくて、志望校の合格された先輩に教わるっていうことは、かなり力になる、役に立つとお考えですか。
家庭教師:本当におっしゃる通りですね。塾に関しても、行くに越したことはないのだと思うのですけれど、やはり自分の境遇であったり、例えば、私の場合でありますと、陸上競技を大学、慶應でやりたくて、慶應を選ぶってなった際に、やはりその陸上をやる目線でみたAO入試ってなると、それに適任な存在っていうのは、陸上をやって入学したっていう、そういう経験があった先輩であったり、っていうのが、やはり求められてくるんじゃないかなって思うので、もちろんその手厚いサポートをAO塾の方でも色々やられていると思うのですが、やはり一番は、自分に近いテーマで合格されたっていうのが、自分が信用出来る、エンジンになるんじゃないかなって思います。
高野代表:なるほど。では先生の場合は、ノウハウとしては、いま合格されたわけで、ノウハウをお持ちですから、特に陸上の経験を持っていて、AO入試をチャレンジしたいっていう方には、一番力になれるって言う感じで自負されている形なのですかね。
家庭教師:そうですね。あとは私自身、強豪校出身で、大学に入ったっていうケースでもありますので、その陸上に問わず、いろいろなスポーツ強豪校出身の生徒っていう、その子たちの気持ちの部分は私自身すごく理解しているかと思いますので、自分自身がお力を添えられるんじゃないかなって思っています。
高野代表:疑問に思うことは、志望校の先輩と対策をする、という形で先生は合格されたわけじゃないですか。それだけで十分なのか。あとはなぜそういった対策で合格できるのでしょうか。どうしても、AO塾にはノウハウがあって、それがないと合格出来ないんじゃないかって思ってしまうのですけれど、一般選抜ではそうじゃないですか。そうした一般選抜との違い。AO入試はむしろ志望校に合格した先輩と対策をすれば、合格できるわけでしゃないですか。そのあたりを先生はどうみていらっしゃいますか。
家庭教師:紙に書くだけではなくて、AO入試って実に人間的な入試だなって思っているので、そうした文面ではわからないような、場の雰囲気であったり、そこで聞かれることであったり、特に慶應であれば、教授のタイプであったりとか、そういったところがすごく、塾などでは正直分からないところがあるので、そういった部分が、いわゆる先輩に聞いたほうがいいんじゃないかっていう、私自身それは感じました。
高野代表:先生の場合、本当に先輩に聞いただけで、AOの塾とかには行かれていなかったということなのですね。
家庭教師:本当にそうですね。やはり先輩が一番信用ができたっていうところですね。私自身、一人だけではなくて、やはり合格された先輩がたくさんいらっしゃったっていうのも、もちろん、その合格できたその理由の一つでもあるので、やはりそうした形で、いろんな人がいてくれたほうが、受験する人でも、マッチする方がたくさんいらっしゃる思っています。

出願の前日に志望理由を変えた

高野代表:志望校の出願書類の対策って結構大変だと思うのですけれど、先生の場合、部活とかやっていることがたくさんあって、そこに時間を割かねばならない点もあったわけですよね。先生の場合、まず準備にはどれくらいの時間をかけられたのですか。
家庭教師:まずは、慶應義塾大学に進学しようと思ったのが、受験する年の2月ですね。そのあたりに、本当にざっくりと、概要であったりとかを調べたりして。本格的に志望理由書の作成などに関わったのは、私はすごく遅くて、実は5月、6月くらいになっていて。それで、いろんなサポートをして頂いていたのですけれど、本当に直前で、AO入試の対策を練ってくださる長といいますか、AO入試のリクルートの部長みたいな方に、見ていただいた際に「これでは面白くない」と言われて。結局、直前の一日で志望理由も丸々変えて、それで出願したので、本当にまさかそれで通るとは思っていなかったので。
高野代表:本人的にはその直前の改善で通ると思っていなかったのですか。
家庭教師:そうですね。正直、私の中での順序付けが頭の中に入っていたような形だったのですけれど、それが一気に崩れてしまって、それで二次試験を迎える形だったので。そこから言えることとはしましては、やっぱりいつから始めるか、というよりかは、どれだけ熱量を持って、注力できるかがやっぱり重要になってくると思うので。もちろん、早いに越したことはないのですけれど、どれだけ時間を割けるのかが重要なのだと思います。時間が早ければ、いろんな準備ができると思うので、結局私自身も準備をしていくうちに、やりたいことも変わってきたりしたので。
高野代表:そうなのですね。ちなみに、出願の前日に志望理由を変えられたのですか。
家庭教師:本当に前日ですね。一日徹夜してやりました。
高野代表:ちなみに、その徹夜してでも変えたポイント、帰るべきところっていうのは、どこだったのですか。
家庭教師:私自身、最初に打ち出していたテーマが、私は体格が良い方で、陸上競技をやっていて。けれど、他の選手とは対等に戦えていて、けれど体格の違いで諦めてしまって陸上競技を飽きられてしまう人がいるっていうのを私自身、問題意識をもっていたので、そういう人に何か策をアプローチしたい、という形で考えていたのですけれど。出願前日にやはりそれはありきたりだし、それが結局、身体が大きいからだめだっていう風に思い込んでいるってことじゃないですか。だから、思い込みっていうものをそもそも根本からなくそうっていう、ことに移行しまして。客観視であったり、成功体験を積むことであったりとか、そういったことで思い込みを無くす策を研究したいっていう形で一新して、変えました。
高野代表:そういった思い込みを無くすっていう研究テーマの方が良いっていう判断だったんですね。
家庭教師:そうですね。それはもうやっぱり、経験者の判断でした。

自分にキャッチコピーをつけてアピール

高野代表:なぜそういったアドバイスをしたのかとか、後日談があったりされるんですか。どう思っていらっしゃいますか。
家庭教師:私自身、その先輩に訪ねまして、やはり慶應の先生方、教授たちは、インパクトのあるものであったり、彼らがこんなことを言っていたんだっていう、印象付けが大事なんだっていうことを言っておられて。なので、私はそういう奴だ!っていうキャラクターを打ち出そうということで、でかでかと色々と掲げて挑みました。
高野代表:自分のコンプレックスを掲げたっていう感じから、それはむしろ思い込みみたいな感じになったっていうことですよね。その掲げ方って難しいと思うのですよ。インパクトを残すっていうのが難しい。っていうのも、慶應の先生のなかでも言われているのが、やっぱり新規性っていうやつですよね。あとは、インパクトを残すって話があったじゃないですか。インパクトを残すっていうのは難しいなって感じたんですけれど、先生はどうやってインパクトを残したんですか。
家庭教師:私は、まず2枚の自由記述に、ただその例えば、佐久長聖高校の誰々って書くのではなくて、「長野の韋駄天〇〇」って自分にキャッチコピーをつけて、アピールをしました。
高野代表:自分にキャッチコピーをつけちゃうんですね。
家庭教師:そうですね。それが代々受け継がれている手法といいますか。
高野代表:そうなのですね。それもやっぱり、SFCに合格された方の話しを聞いていると、みなさん言われていますよね。自分で勝手に定義しちゃう。こういう理論を見つけたから、〇〇理論、みたいに、勝手に考えて名付けてしまう、みたいな。そういうのって、勝手に定義しちゃうみたいな話っていうのは、あるみたいですよね。先生の場合は、自分のキャッチコピーをつくったっていうことなのですね。
家庭教師:そうですね。

志望理由の組み立て方

高野代表:志望理由書はどういう形で組み立てていったんですか。
家庭教師:まずは、やはり導入の部分は、私は、〇〇を解決したいですっていう風に、予め打ち出して。結論をまず最初に持ってきまして、そのあとに、慶應のAOは2000字もありますので、自分の解決したい問題のきっかけのぶ部にしっかり自分のやってきたこと、努力したことを織り交ぜて、中間域といいますか、きっかけの部分に自分の経験を織り交ぜて、構成しまして、また最後に研究したい理由、ある教授のもとで研究したい、といった形で、具体的な先生の名前を出してまして、最後に結論っていう形でやりました。
高野代表:具体的な先生の名前っていうのを書くのが良いのですね。
家庭教師:やっぱりSFCでしか学べないっていうのを強調するためには、そうしました。
高野代表:最後に、先生から受験生の皆さんにメッセージをお願い致します。
家庭教師:私は例えば中学のときに、高校選択で周りと違う選択をしましたし、もちろんそこで躊躇われる要素もありましたが、結局自分の思う方であったり、やりたいと思ったことに、全力で取り組むことが、こうして今、志望校に無事に合格できたっていうことに繋がっていると思うので、やはり夢を持つというのではなくて、持ち続ける、そこに向かって努力し続けることができれば、志望校合格も夢ではないですし、絶対に達成できることだと思いますので、私も頑張ります。