教師番号
3300
大学
国際基督教大学 教養学部アーツサイエンス学科
性別
女性
AO・推薦入試の受験経験
国際基督教大学教養学部アーツサイエンス学科
総合型選抜 合格
AO・推薦入試の受験テーマ
日本におけるジェンダー不平等を是正する
指導可能な試験科目
願書、自己PR、活動履歴、小論文(自己の経験をどのように活かしたか等)、面接

高校の部活動でのディベートからジェンダー不平等に問題意識を抱き、自分が是正していける人間になりたいと思いました。そのために大学で法や国際関係学を学び、政治家となりたいと考えています。
AO・推薦入試は自分自身と向き合うことが何より大切です。自己PRや文章を書くことが苦手と思う方もいらっしゃると思いますが、自らの受験経験を活かし、一緒に沢山考えて合格へと尽力します。よろしくお願い致します。

インタビュー

ICU AO入試合格者のアピールした内容

高野代表:合格された大学・学部・入試方式をお教えください。
家庭教師:国際基督教大学教養学部に総合型選抜で合格しました。
高野代表:国際基督教大学の総合型選抜、AO入試ということなのですけれど、先生はどういうことをアピールして受験されたのですか。
家庭教師:私は主に高校の部活でディベートをしていたんですけれど、そこで得たチームワークの大切さであったりとか、リーダーシップどうやって発揮されたのかっていうのを、こんな経験をするんだよっていうのだけではなくて、そこからどんなことを学んで、どんなふうに自分が変わって、それをどんなふうに将来活かしていくのかっていうところまで入って、アピールをしました。
高野代表:高校時代に一番力を入れてきたことっていうのが、ディベートということなのでしょうか。
家庭教師:そうです。
高野代表:なかなかAO入試とか推薦入試を受けようかなって思っている受験生からすると、まずはなりたい自分を見つけるっていうのがファーストステップになってくると思うのですけれど、先生の場合はまず武器になる材料がすでにあったって言う感じなのですか。
家庭教師:そうですね。確かに、比較的に、こう部活に打ち込んでいたよ、とか、ディベートって結構、アカデミックなことなので、受験に対しては、結構比較的武器になりやすかったかなって思うんですけど、そうじゃなくても、部活でも勉強でも、本当になにか自分がこれに打ち込んできよとか、自分がやってきたことでなくても、自分がこういう本に出会って、そこで感動してとか、そういう経験っていうのは、何でも良かったのかなって思います。

アカデミックな活動実績でなくてもチャレンジできる

高野代表:すごいですね。いま先生もおっしゃってましたけど、アカデミックじゃないといけないのか、っていうのを結構みなさん、悩まれていることだと思うんですけれど、そんなこともない、アカデミックなことでなくても、ぜんぜんAO入試・総合型選抜にチャレンジできるとお感じになりますか。
家庭教師:はい、感じています。やっぱりICU、国際基督教大学は特にって、聞いてはいるのですけれど、どんな経験をしたかっていうのが重要じゃなくて、そこの経験からどんなことを学んだかっていうのが、一番大切だよっていう風に、まあ、いろんな方から言われたりとかしていたので、やっぱりそのアカデミックなのかどうかっていうのは、そこまで重要視されないんじゃないかな、っていう風に思います。やっぱり人間性みたいなところがいちばん重視して、大学側は選考しているのかなって感じています。
高野代表:さっきの話も、自分のやってきたことっていうのではなくて、例えば、本でどんなことを学んだ、感じたっていうところから、どういうアピールとか、どういう見せ方で、総合型選抜・AO入試を戦っていくのかっていうのを、受験していくのかっていうのも、まあそういう戦略の立て方っていうのも、ありということなのですね。
家庭教師:はい、私はありだという風に思っています。それが一般的にどうなのか、ただ、一般的にも大丈夫なんじゃないかなって思うんですけど、本当に何回も繰り返しちゃうんですけれど、本当に感じ方、自分の人間性をアピールする上で、必要なのは、どんな経験かとか、どんな本に出会ったかとかじゃなくて、アピールする過程で、それが本だっただけで、それがディベートだっただけでっていう話しで、別になんでも良いんじゃないかなって感じます。

ICUが求めている学生

高野代表:なるほど。そうしたら、今の話だと、やっぱり国際基督教大学だと特に、っていう話しでもあったと思うんですけれど、やっぱりその大学側が求めている学生像みたいなものにも結びついてくると思うのですけれど、先生なりに大学側はどんな人を求めていると感じますか。
家庭教師:私が感じている大学の求めている人材というのは、やっぱり何に対しても向上心があるような人かなっていう風に思っています。やっぱりその自分が例えば、本に出会ってこんな風に意見が変わったよとか、こうディベートなり、スポーツなりなにかしていて、こんなに成長できる部分があったよとか、っていう、その話しっていうのは、その過程を話していく上で、やっぱりこのひとはこういうものに対して、情熱とか向上心を持っていて、そこからこう将来の目標があったとしたら、そこにこんな風にアプローチしていくんだとか、そういうのがこう伝われば、いいんじゃないかなって思います。
高野代表:情熱だとか、向上心が伝われば良いってことですよね。先生の場合は、ご自身の実体験から、大学側にどんな情熱を伝えた、伝えられたのかっていうは何かありますでしょうか。
家庭教師:そうですね。私がこう、主に伝えたのは、一つのコミュニティをまとめるためのリーダーシップ、どんな風にリーダーシップを発揮したのか、リーダーシップを発揮してみて、これから自分がリーダーになったときに、こんな風に失敗した経験からこういう風に次は活かせるよって書いたので。
高野代表:AO入試を受けようかなって人からすると、アピールすることを見つけないといけないな、って最初に思うと思うんですよね。でも、先生の場合は失敗した経験を大学側に伝えてってことなのですか。
家庭教師:はい、私は、失敗した経験を伝えました。失敗した経験でも成功した経験でも、自分は例えばですけれど、リーダーとしてではなくて、リーダーをみていて、自分が思った経験でもいいですし、何か一つの経験に対して学べることがあったのであれば、どんなことでも良いのかなって思います。
高野代表:先生はリーダーをやっていた経験をしていたから、AO入試に合格したのかなって思いがちですけれど、アピール仕方としては、リーダーをみた立場からこういう考えが出てきたっていう形でも受験ができるっていうことなのですね。

受かるとは1ミリも思っていなかった

高野代表:先生の場合は、AO入試・推薦入試を受けようと思ったきっかけって何かあるんですか。
家庭教師:私の場合は、私の高校の先輩が代々、AO入試で受かっていて、私の所属していた英語部っていう部活で、そこの先輩が皆、ICUに行っているっていうのを知って、そこから、私でも受かるんじゃないかとは一ミリも思っていなくて、こういう選択肢があるんだなっていうところから、興味を持って。
高野代表:なるほど。英語部にいらっしゃって、その先輩が代々AO入試を受験されていて、もうほとんど合格されているんですね。
家庭教師:そうですね。
高野代表:でも最初は自分が受かるとは思っていなかったんですね。
家庭教師:本当に思っていなくて。私の他にも、同じ学年で同じ部活で、もう一人受けた子がいて。その子の方が成績が優秀で、私からみたら、色んな面で優れているなって言う人がいて、私は受からないかなって気持ちではいたんですけれど。でも完全に自信を無くすのはよくないと思っていて、絶対に受かるって思いながら、頑張っていました。
高野代表:その方は大学に合格されたのですか。
家庭教師:その方が落ちて、私は合格しました。
高野代表:なるほど。最初の感覚では、自分には難しすぎる大学かなって思っちゃっても、先生はチャレンジをして、大学合格までたどり着いたってことですよね。でも最初は合格するとは思っていなかったってところから始まっているってことなのですね。

合格経験のある先輩に指導してもらった

高野代表:ちなみに、部活の先輩って話がありましたけれど、部活の先輩はAO入試を先生が受けるってなった時に、手伝ってもらったりしたのですか。
家庭教師:手伝ってもらいました。最初の小論文とか、活動履歴とかっていうのを書く際に、最初のドラフト、ベースみたいなところを作るのに、手伝ってもらいました。
高野代表:それはもう、それがなかったらって思うとかなり難しかったって言う感じですか。
家庭教師:そうですね。特に時間がかかったかなって思っていて。やっぱり自分を客観視するのってすごく難しいと思っていて。渡しの場合は、先輩からみた先輩目線での私っていうのを教えてもらったので。自分でやるとなると、時間がかかったし、若干違う答えが出ていたのかなって思います。
高野代表:自分を客観視することがやっぱり、AO入試、総合型選抜では必要っていうことなのですか。
家庭教師:一番必要だと思います。
高野代表:それはなぜですか。
家庭教師:やっぱり、そもそもAO入試っていうのは、自分と向き合う時間が必要なのですけれど、客観視がなぜ必要なのかっていうと、自分がした経験を他人目線でみないと、やっぱりどうしても、自分目線すぎる書き方になってしまう、それでも良い場合もあると思うのですけれど、私の意見としては、客観視することによって、客観視できる人間だっていうことも伝わりますし、自分本位過ぎる考えだと、伝わない部分もあるのかなって思います。
高野代表:そうすると、先輩とか客観視するサポートをしていただいたっていうことですけれど、他に何か、合格するまでで、サポートを受けた方とかはいらっしゃいますか。
家庭教師:はい。学校の現代文の先生かな。細かい文章とかを見ていただいたりとか、あとは中学の頃から通っている塾の先生に見ていただいたりとかしました。
高野代表:やはり多くの第三者の人に、自分の作った書類を見てもらったほうが良いということなのですね。
家庭教師:そうですね。これは結構人によっても分かれるんですけれど、色んな人に見てもらうと、意見が分散してしまうから、何が良いのか分からなくなってしまうとも思っていたのでけれど。私の場合は、いろんな人に見てもらったほうが、どんな意見が自分の意見に近いかとか、新しい視点を手に入れられたときは、こういう考えもあるのか!っていろんな考えを発見することが出来たので、全員の意見をいれることは出来なかったとしても、いろんな経験として、いろんな意見を聞くのはすごい有効かなって思いました。
高野代表:まずは面接とかもありますもんね。
家庭教師:面接とかで、やっぱり違った人の意見、こういう意見もあるんだ、って、自分の志望理由書を読んでこう感じる人がいるんだ、って知っておくことは面接でも役に立ちますからね。

国際基督教大学(ICU)に受かる人の特徴

高野代表:先生の場合は、国際基督教大学のAO入試で合格された方をいっぱい知っているとのことですが、受かる人の特徴って何か先生が感じていることはありますか。
家庭教師:私が感じたのは、自信を持つことだと思います。自信を持って、堂々としている人が受かっているかなって印象はあります。
高野代表:そうなのですね。
家庭教師:はい。それが本当に心から自信があるっていわけではなくても、自信を持った話し方が出来るだとか、面接はオンラインでしたけど、ちゃんと相手を見て話すことが出来るとか、笑顔で話すとか、そういうところも多少は自信がないと、もっとそういうことをするには、そうしないと行けないのかなって思います。

ディベートのアドバイス

高野代表:先生はディベートとかされていたって話じゃないですか。でもそもそもICUだと、試験の科目の中に、ディベートってありましたっけ。特段、あるわけではないじゃないですか。
家庭教師:いまは、コロナの影響で、面接がオンラインなのですけれど、コロナの前はグループディスカッションだったと思います。
高野代表:なるほど。そうすると、むしろ先生の強みを活かせなかった形なのかなって思いますけれど、AO入試全般の話になりますと、ディベートを課される入試もあるわけじゃないですか。そうしたときに、ディベートのコツっていうのは、何かあるんでしょうか。どうやったら対策して良いのか分からないって人もいらっしゃると思うんですけれど、先生のご経験が言えることはあったりはしませんか。
家庭教師:そうですね、ディベートは私が感じるのは、慣れなのですよ。本当にディベートを全然やったことがない人が、まず何をしたら良いのかって考えたら、まずは発言することですね。自分が持っている答えに自信がなくても、とにかく喋って、自分にはこんな意見があるんだよっていうのを証明しないと、議論って進んでいかないので、どんなことでも良いから、自信を持った喋り方で。そうすると、相手も圧倒されて、このひとすごい人かもって感じてくれるので、自信を持った喋り方、発言をする。そうすると議論が進んで、そういう見え方をしてくると思います。
高野代表:ディベートをあまりやっていない方が、AO入試で突然ディベートを課されてしまったときに、自分の意見が間違ってしまっているのかなって感じてしまって、間違っているのであれば、発言しない方が良いのかなって思ってしまう人もいると思うのですけれど、そういうわけではないのですかね。
家庭教師:大学側がみているのって、このひとは与えられた質問に対して、どんなすごいことを言えるかってそこまで見ていないと思っていて、このひとのアカデミックな能力をみるためには、一般入試の方がそういうのを重視しているのだと思うのですね。AO入試で見ているのは、積極性とかを判断していると思うので、内容ではなく、印象とかでアピールするのが良いのかなって思います。

自信をつける方法

高野代表:先生は、とりあえず自信満々でやれ、って話があったと思うのですけれど、先生みたいに自信をつけるためには、どういった方法があるのですか。先生はどうやって自信をつけられたのですか。
家庭教師:私はもともと本当に自信がなくて。とにかく、練習中にも先生からあなたは自信を持てばいいのよ、みたいな形で言われていて。やっぱり回数をこなすしかないと思うんですけれど、まず簡単に出来る第一段階としては、やっぱりお腹から声を出すというか、声を大きくするっていうところなのかなって思います。
高野代表:今日から出来そうな感じはしますよね。大きい声を出せば、自信があるように見える、っていうことなのですね。

ICU AO入試の受験対策

高野代表:先生の場合のどんな形で、ICUの受験をされようとしている方向けですけれど、どういう形で対策されてきていたのですか。
家庭教師:最初の一次試験のときからの流れっていうことですよね。そうですね。いまの時期も今年度の要項が発表されたのですけれど、夏休みにはいる前から大体のなんていうんでしょうか。色々と書くものがあるんでけれど、小論文とかessayとかの簡単な中身を考えておいて。あとは、本当に自分の向き合うのってすごく時間がかかるので、やっぱり一般の勉強もしながら、ずっと本当に考えていました。
高野代表:悶々としてまいますよね。
家庭教師:総合型選抜で、重要なことって、重要だと思うことは、辛くなったら一旦考えるのをやめる。あんまり考えて行き詰まって、変な方向に走っても大変なのでね本当に行き詰まってしまったら、誰かに意見を求めるとか、うまく休みながら、やっていかないと、結構きついんじゃないかなって思っています。すごく話がそれてしまっていますけど。あとの流れは、小論文などを出すのが、9月13日までで出して、一次の結果が出てから、面接まではそんなに期間がなかったので、ガッツリ面接練習をしていました。

自分と向き合うと辛くなってくる

高野代表:AO入試を受けようとしている人のなかで、自分と向き合うのが大変っておっしゃっていましたよね。自分と向き合うってどういうことをやるんですか。
家庭教師:私の場合は、まずは、志望理由書が一番大事部分だと思うんですけれど、やっぱり自分がどんなみとをしたいかとか、それが決まっていなくても、それなりに大学でまずどんな風に学びたいかとか、学ぶ姿勢といいますか、そういうところから始めて言って、あとは自分でどんなことをしたかなっていうふうに。あとは一番良かったことは、自分の人生をなんか一歳はこんなことがあった、2歳はこんなことがあった、っていう形であったことを書き出して言って。一個の経験があって、例えば自分はディベートをーしていたとか、繋げて書いていって、こんな感じで、なんて言うんでしょうか、樹形図のように書いたりしたりして、それが結構を一番最初の軸わ考えるのには、いちばん良かったかなって思います。
高野代表:それはだんだんやっているうちに、辛くなってくることもあるってことなんですね。
家庭教師:あります。
高野代表:なんで辛くなってしまうんですか。
家庭教師:その辛くなってくるっていうのが、本当に総合型って正解がないので、やっているうちに、何が正解なのか、大学側って何を求めているんだろうって考えているうちに、わからなくなってしまったりとか。あとこれは自分にあったんですけけれど、先生とか先輩とかから助言を求められたことがあまりに違ってしまった場合とか、誰を信用したら良いんだろうとか、考えすぎてしまったりとか、してしまって。
高野代表:いろんな人の意見を聞くって話がありますけれど、いろんな人を話しを聞いた場合に、自分の自己分析じゃないですけれど、いろいろやっているときに、色々な意見が出てきた場合に、その判断材料とか、その指針になることってあったりするんですか。
家庭教師:もう自分の心を信じるしかないですよね。私の場合は直感で決めていました。あえて理由付けをするのであれば、大学側が求める人材とかあるじゃないですか。
高野代表:アドミッション・ポリシーですか。
家庭教師:そうですそうです。直感でも決められないのであれば、アドミッション・ポリシーに寄せていくとか、そこの教育理念に寄せていくとか、たくさん意見があった場合に決めやすいのだと思います。
高野代表:最後に、AO入試・推薦入試・総合型選抜の受験生に向けて、何か先生からメッセージをお願い致します。
家庭教師:自分と向き合っている意見というのは、なかなか難しいのですけれど、本当にたくさんの人が使える入試方式だと思いますので、やりやすいと思いますし、自分の向き合う期間っていうのは、総合型選抜じゃないと、なかなか経験できないので、自分は将来こんなことをしたいのかなっていうそういうのに向き合う経験っていうのは、総合型選抜じゃないと出来ない経験だと思うので、とにかく入試っていうと、堅苦しいものに聞こえるけれど、もう入試自体を楽しむ勢いで。もうあとは、やってやるぞ!っていう雰囲気でやってしまえば、人間なんだかんだで出来てしまうところはあると思うので、自分最高!っていうテンションでやってしまえば良いのではないかと思います。なので、めっちゃ応援しています。