こんにちは。AO入試・推薦入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)専門「家庭教師のカカオ」代表の高野祐大です。

心理学の世界には、ハロー効果というものがあります。人は、優れた一面を発見すると、その他のすべての面も優れているように判断してしまうのです。Macを使う人はクリエイティブに感じる、英語が話せると仕事が出来そうな人に見える、といった現象です。
このハロー効果が大いに発揮されるのが「偏差値」です。日本において「偏差値」は少し蔓延し過ぎてしまっています。偏差値の高い大学に合格するには、受験勉強を頑張る必要がありますが、それは暗記中心の単調な作業ゲームと言えるでしょう。

偏差値の高い大学に合格 = 単調な作業への耐性が高い

多くの人にとってはこの証明をするに過ぎないのですが、「偏差値の高い大学に合格 = すべてにおいて優秀」というハロー効果が発揮されてしまっております。

もちろん、受験勉強が全ての人にとって作業ゲームであるとは言えません。作業ゲームをこなさなくても、課されている試験科目が元から得意な人もいます。
生まれつき数学が得意で、幼少期は英語圏を過ごしていた高校生が大学受験をするとします。この場合、数学と英語だけで受験が可能な「偏差値の高い大学」に合格することが出来るでしょう。では、情報と公民が得意な人はどうでしょう。幼少期からプログラミングをしていて、高校時代は政治家のボランティアに熱心に取り組んでいた高校生は「偏差値の高い大学」に合格できるのでしょうか。この場合は、残念ながら「偏差値の高い大学」に合格することは難しいでしょう。
このように「数学と英語が得意な人」と「情報と公民が得意な人」がいた場合、現代日本の「偏差値」制度に照らし合わせていえば、「偏差値の高い大学」に合格することは難しいので、「数学と英語が得意な人」の方が優秀ということになってしまいます。

AO入試は、いわば試験科目を自分で自由に設定できる入試であるといえます。先ほどのような「数学と英語が得意な人」と「情報と公民が得意な人」がいた時に、互角に戦えるのがAO入試なのです。大学が用意している学びの環境や、社会の情勢などと照らし合わせながら評価してもらえるのです。

もちろん、学びの環境は大学や学部によって違います。履修できる科目は違いますし、キャンパスの場所も異なります。同じ科目だとしても、教える教授によって、全く違う内容になります。

・プログラミングが得意な人が、プログラミングを中心に学べる大学に行く

・プログラミングが得意な人が、特定のプログラミング言語を極められる大学に行く

・プログラミングが得意な人が、複数のプログラミング言語を満遍なく学べる大学に行く

・プログラミングが得意な人が、プログラミングを活かせるビジネスを学べる大学に行く

・プログラミングが得意な人が、プログラミングは飽きたから全く違う分野を学べる大学に行く

どの選択が間違っているということはなく、百人百様の最善の選択があるのです。「数学ができるより、英語ができる方が優秀だ」ということがないように、絶対的な優秀はありません。あったとしても、それは誰にも分からないか、誰かにしか分からないのです。
絶対的な優秀がないから、「偏差値」で大学の優劣をつけることも出来ません。前述のような、「プログラミングを中心に学べる大学」も「特定のプログラミング言語を極められる大学」も「複数のプログラミング言語を満遍なく学べる大学」も「プログラミングを活かせるビジネスを学べる大学」も「プログラミングは飽きたから全く違う分野を学べる大学」も全て大学に個性があり、皆違うのです。

全てにおいて優秀な人が居ないように、全てにおいて優秀な大学はありません。

「偏差値」というハロー効果に惑わされず、自分の本当に行きたい大学を見つけられると良いですね。

この記事を書いた人

高野 祐大
高野 祐大
家庭教師のカカオ代表。偏差値30、評定平均2.2で慶應義塾大学にAO入試で現役合格。学校の成績は大学進学も危ぶまれる状況だったが、AO入試で慶應義塾大学に現役合格した経験をもつ。大学入学後は、一人でも多くの人にAO・推薦入試にチャレンジしてもらうべく、日本初のAO・推薦入試専門の家庭教師センター「家庭教師のカカオ」を設立した。趣味は温泉。温泉ソムリエ協会認定温泉ソムリエ。