こんにちは。AO入試・推薦入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)専門の家庭教師のカカオ代表の高野祐大です。

本日は、私のライフワークである「教育」について、少し持論を展開させて頂ければ幸いでございます。
あまり需要のない話こも知れませんが、「AO・推薦を受けたいけど、親や先生に反対されている!」って方には、説得する良い材料になるかと思います。“受け売り”で全く構いませんので、是非ご活用ください。

日本の“知識偏重”の教育について

現在の日本の教育は「知識偏重」の教育システムです。まさに「知っているから偉い」の世界となります。逆に「知らない人はバカだ」の世界観でしょう。

●「知ってるから偉いのか」クイズ王伊沢拓司
https://www.asahi.com/articles/ASNBW416ZNBVUZVL003.html

しかしながら、現代は高度な「情報化社会」であります。知識や情報は溢れて、その知識や情報を知っているからと言って「頭が良い」ひいては「偉い」とはなりません。もし知識や情報のインプット量で優秀さが評価されるのであれば、すぐ必要な知識や情報を引き出せる「AI」が人間よりも「頭が良い」や「偉い」と評価されて良いはずです。

従来の「知識」に関しては「AI」の方が遥かに優秀です。人間が敵う相手ではありません。「AI」が発達した現代において、人間が担うべきなのは「思考力」や「主体性」です。人間社会で起きる様々な課題や問題を解決したり、人々が幸せに暮らせる社会を創造し続けるのに必要なのは『知識』ではありません。様々な「答えのない」問題や課題、幸福なんかを創造するのには「思考力」や「主体性」を発揮できる人間を学校教育で育み、社会に送り出して行かねばなりません。

現代社会を生き抜き、未来を担う子供達に必要な教育は「思考力」や「主体性」です。それこそ適材適所でして、『知識』は「AI」に任せて、我々「人間」は『思考力』と『主体性』を発揮するのです。

ちなみに、社会の変化に合わせて、必要な教育が大きく変化しているのは、日本政府、とりわけ文部科学省も感じております。

●新しい学習指導要領等が目指す姿
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/attach/1364316.htm

文部科学省も「これからは『知識』ではない!『思考力』と『主体性』だ!」として、大きく話題になった2020年の「大学入試改革」を実施しました。しかしながら『知識偏重教育』の打破は、変化を嫌う日本人の性格や、従来の教育で頑張ってきた人にとってはそもそも「自己否定」につながることもあってか、なかなか思い通りには進まず、この「大学入試改革」は「大義」を失った「骨抜き」になってしまいました。

●「挑戦しない脳」の典型例は、偏差値入試。
https://diamond.jp/articles/-/25641

そんなこんなで「ペーパーテスト」で人の善し悪しを測る、悪しき「知識偏重教育」は続行しております。そんな中で、密かに「知識」への偏重を打破し、「思考力」や「主体性」に比重を変えていく、そういった動きの希望なのが、まさに「AO入試(総合型選抜)」と「推薦入試(学校推薦型選抜)」なのです。

家庭教師のカカオについて

全ての高校生に「チャレンジ」と「成功」の体験を

家庭教師のカカオは「一人でも多くの人にAO・推薦入試にチャレンジしてもらう」ことを目指して、AO・推薦入試の合格者と受験生をマッチングするサービスをスタートしました。

●カカオとは
https://cacao-nyushi.com/about/

その軸となる考え方は、まさに「チャレンジ」と「成功」を一人でも多くの高校生に体験してもらうことです。文部科学省が進めたかった「思考力」と「主体性」を育む教育機関であります。学校教育が「知識偏重」なのであれば、我々カカオは「思考力偏重」と「主体性偏重」の教育を施している訳です。

1対1の「家庭教師」のこだわり

文部科学省が進める施策の一つに「少人数学級」があります。「現行の1クラス40人から30人くらいにしよう!」というものです。

●少人数教育の実現:文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/hensei/1291348.htm

私はこの動きに大いに賛成です。その賛成の意味は「日本政府にしては珍しく“少しは”良いことしてる!」程度のことです。ただ、残念ながら“大人の事情”がたくさんあって、色々と大きな改革は難しいのが世の常なのです。

というのも、たった「10人減らす」くらいじゃ、とても世界的に競争力のある高品質な「教育」が出来るわけもなく、大人数ではどうしても「知識」に偏った教育にならざるを得ません。

本気で「思考力」と「主体性」を育むのであれば、「1対1」がメインの「1対1教育」を実現しなければならないと本気で考えます。それがカカオの「家庭教師」へのこだわりの源泉なのであります。

カカオ代表・高野について

政治を通して「変化(チェンジ)」の手段を探る

この「日本の教育」の問題を考える上で、よく言われる「政治と経済は車の両輪」という話は正直、全く信じていませんでした。むしろ「政治で問題解決は出来ない」と考えていたと思います。私は、AO入試でかなり先鋭的な慶應SFCに入ったので、「社会起業家」や「ソーシャルビジネス」を信じていました。「政治と経済は車の両輪」は旧態依然の企業の戯言で、むしろ一緒になって「社会を悪くしている」と考えていたりした訳です。

●「政治と経済は車の両輪」
https://www.sankeibiz.jp/business/news/150603/bsg1506030500003-n1.htm

●「社会起業」と「一般の起業」の違いは?
https://www.glocaltimes.jp/6591

ただ、私がAO入試で評定平均2.2、偏差値30から慶應SFCに奇跡的に合格した際の謳い文句が「やってみて考える」だったくらいなので、政治家をやらないで「政治じゃ変えられない」というのは、何とも無責任だな、と。そこで今では少し政治の世界に飛び込みまして、「政治で変化(チェンジ)する手段」を探っております。

●松伏町議会
http://www.town.matsubushi.lg.jp/www/contents/1603244950138/index.html

それこそ旧態依然の東京から僅か30kmの“小さな町”ですが、まさに「思考力」と「主体性」を発揮して、変化さえ出来るようになれば、本当に「可能性に満ち溢れ」と「大きな希望がある」素晴らしい場所だと、これでも本気で思っているのです。まさに「変化(チェンジ)する力」が試されているのです。

全ての高校生を「偏差値」から解放する

知識偏重の教育でつきものなのが「偏差値」です。この「偏差値」とやらで、非ぬレッテルを貼られたり、怒られたり、怖がったり、萎縮したりする。そんな子どもたちを少しでも減らして、未来ある子どもたちに伸び伸びと「思考力」と「主体性」を育んでもらう。

将来的に、より多くの人が「思考力」と「主体性」を高め、世界をより良くして欲しいものです。

この記事を書いた人

高野 祐大
家庭教師のカカオ代表。偏差値30、評定平均2.2で慶應義塾大学にAO入試で現役合格。学校の成績は大学進学も危ぶまれる状況だったが、AO入試で慶應義塾大学に現役合格した経験をもつ。大学入学後は、一人でも多くの人にAO・推薦入試にチャレンジしてもらうべく、日本初のAO・推薦入試専門の家庭教師センター「家庭教師のカカオ」を設立した。趣味は温泉。温泉ソムリエ協会認定温泉ソムリエ。