教師番号
3077
大学
国際基督教大学 教養学部・アーツサイエンス学科
性別
男性
AO・推薦入試の受験経験
国際基督教大学総合型選抜英語外部試験利用合格
AO・推薦入試の受験テーマ
人間個人としての生の意味づけの成功と人間集団としての共存の両立を実現したい
指導可能な試験科目
志望理由書、活動報告書、面接、小論文

月並みですが、大学受験は人生の通過点に過ぎません。しかし、その機会をどのように利用できるかで、一人ひとりのその後の歩みが変わるのも事実だと思います。これまでのあなたに寄り添い、これからのあなたのための受験を支えていきたいと思います。

インタビュー

国際基督教大学総合型選抜の外部英語試験利用型とは

高野代表:合格された大学・学部・入試方式をお教えください。
家庭教師:私は国際基督教大学の総合型選抜の外部英語試験利用型で合格しました。
高野代表:その入試というのは、どういった入試になりますか。
家庭教師:ICU掲げるリベラルアーツ、文系理系にとらわれない幅広い人材をというところの多様性を確保するために、一般入試とは別に総合型といって、高校での活動であったりとか、大学での学びへの経過だったりとかを総合的に判断する試験になります。
高野代表:この入試、3つくらい種類があるような形なのですけれど、それぞれどういったものがあるのかというところと、先生が選ばれた入試方式というのは、どういった理由で選ばれたのかお教えください。
家庭教師:総合型は3つ種類があって、一つ目が私が利用した外部の英語試験を利用するもの、2つ目が理系、理数系のもの、3つ目がIB認定校を対象とした入試です。私が外部の英語型を選んだのは、もともと海外大の入試も受験しておりまして、海外大のために受験をしていたので、それを活用できる受験方法があったというのと、ICUには姉が通っていたというのもあり、リベラルアーツに興味が合って、日本のリベラルアーツで一番古いところというと、ICUということで、受験を決めました。

英語の外部試験利用でオススメは

高野代表:英語の資格の外部試験を利用されているということで、こういった方にオススメとかあるのですか。
家庭教師:そうですね。本当に普通の一般の英語の問題を解くのではなくて、日頃から自分からこういうものに興味を持って勉強していて、一般的な受験生の英語の能力よりも少し高い英語の能力があって、それを活かしたい人であったり、私のように海外大を併願しているような方には大変に良い入試だと思います。
高野代表:海外大も考えられていると、日本の外部試験ではなくて、普通の英語の試験もあるじゃないですか。それとは違ってくるものなのですか。
家庭教師:そうですね。いわゆる普通の日本の英語の試験とは違ってくるものになりますので、独自の対策は必要になってくるのかなと思います。
高野代表:そういう意味では、なかなかそういったところの勉強は時間がとれない人にとっては、ICUの外部試験を活用した入試は使い勝手が良い入試方式なのですね。
家庭教師:はい、そうだと思います。
高野代表:ちなみに、先生の受験経験から、ICU以外だとどういった併願校が考えられるのでしょうか。
家庭教師:同じように、私の方式だと英語を強みにして、というところなので、上智の国際教養であったり、早稲田の国際教養、他にも同じようなリベラルアーツ系に興味があるのであれば、法政のリベラルアーツのところも視野に入ってくるのかなって思います。あとSFCも結構、英語の能力を高く評価してくれて、課外活動もしっかり取り組まれて来た方はSFCも視野に入ってくるかと思います。

ICUといえばリベラルアーツ

高野代表:先生がいまご紹介のあった通り、先生のバックグラウンドを持ってしても、いろんな大学があると思うのですけれど、そのなかでICUを選ぶに至った経緯をお教え頂けますか。
家庭教師:やはりICUといえば、リベラルアーツというところで、他の教養学部っていいますと、それこそ東大の教養学部であったりとか、他も最近は私立でもリベラルアーツを掲げているところもあると思うのですけれど、やはりICUは歴史があって、というところもありますし、対話式の授業、対話を学びの核としているというのが、私にとっては親和性が高くてですね、ただ講義を受けて、知識をインプットしてっていうよりは、それは学びというかは独学独習というもので、一人でも出来るもので。わざわざ大学に入って、他の人と授業を受けるのか、学ぶのかっていうのを考えると、他の人と対話をしながら、自分の意見と他人の意見をすり合わせて、自分にはなかった視点を獲得していくっていうのが、やはり学びの本質になってくるのかなって思いましたので、ICUで学びたいってなりました。

海外大の準備と日本の一般入試を同時に進めていくのが難しい

高野代表:先生の受験経験を少しお聞かせ頂ければと思うのですけれど、ICUのAO入試、総合型選抜を受けようと思ったきっかけをお教え頂けますか。
家庭教師:先程の述べました通り、海外大も併願しておりまして、そうなってきますと、海外大の準備と日本の一般入試というのを同時に勉強を進めていくのが非常に難しい、私の場合は共倒れになってしまうのかなと思っていましたので、自分の場合は、海外大の入試にも使える、今までの自分の活動歴であったりとか、志望理由だとか、そういった内面といいますか、そういったところで入れる方法があるのであれば、それでチャレンジしたいということで、総合型選抜になりました。

合格の必然性

高野代表:先生はICUを合格されたということで、いろんな入試がある中で、ICUだけよりも他のAO入試推薦入試に比べて、他にもこんな対策をしておいた方が良いよっていうことはありますでしょうか。こういうのをやると合格が近づくですとか、そういったものはありますでしょうか。
家庭教師:そうですね。これはどこの大学にも共通しているのかも知れないのですけれど、アドミッションポリシーを読み込んで、なせ自分がそこに入る意義があるのか、そしてICUにとっても自分を受け入れることに意味があるのかっていうのを考え抜いて、しっかりと志望理由書を書かないと、そこの必然性、合格の必然性がなくなってしまうので、そこはよく注意していっていかないとなって思います。

ICUにアピールしたポイント

高野代表:先生の場合は英語が好きだっていう部分でアピールされたのだと思うのですけれど、先生は他の部分でアピールしたところはあるのでしょうか。
家庭教師:ICUだと高校の先生から推薦書であったりとか、自分が力を入れたことを書き込む書類であったりとか、あとは調査書ですよね。高校の成績は概ね良い成績だったので、そこは良い働きがあったのだと思っているのと、あとは学校での活動も力を入れていたので、そこも先生には推して頂いたのかなって思いますし、課外活動についても、かなり自分にとっても、800字しか書けないので、かなれ短いほうかなとは思うんですけれど、その中で自分が伝えられる、これをして欲しいなっていうのが合ったので、そういった学校のことも力をしっかり入れて、疎かにしないっていうのが大事かなって思います。
高野代表:AO入試、推薦入試って括りで考えると、学校外で活動されている方もいるじゃないですか。ICUの場合はどういう感じなんでしょうか。
家庭教師:そうですね。学校外でどんな活動をしてきたのかを直接問うものはないんですけれど、私も学校での課外活動を書いたので、特に学校外でこういう活動をしてなくてはならないっていうことはないと思うのですけれど、広い視野は必要になって、そこは見られるのかなって思います。

対策するなかで難しかったこと

高野代表:先生はAO入試・推薦入試を受けるあたって、どういう対策をされたのかなっていうのをお聞かせ頂ければと思います。
家庭教師:そうですね。基本的に、最初の一次選考は書類になりますので、志望理由書と課外活動についてと、小論文ですね。これが主に自分が書かないといけない書類としてあって。それは、そうですね、正直自分の過去の活動だったとか、学びとかを振り返っていくと自然に浮かび上がってくるというか、これをぜひ面接官の方にシェアしたいっていうのが自然と浮かび上がってきたので、スラっと書けて、あとは細かいところ、初めて読む人に伝わるかどうかだったりとか、そういったところが必要になってくると思うのですけれど、志望理由書に関しては、かなりサラっと書けたというところですね。
高野代表:サラっと書けて、本当に書き直しみたいなのは本当にされなかったんですか。
家庭教師:細かい文章のテイストの細かい切り替えとか、そういうのは考えたんですけれど、内容についてはほとんど変えなかったですね。
高野代表:すごいですね。出願する書類についてサクっと書けたっていうことなんですけれど、逆に対策するなかで難しかったことってありますか。
家庭教師:もともと予定されていた二次選考はグループディスカッションだったんですけれど、やはりコロナの影響でオンライン面接に変わりまして、そこに関しては情報がない、どういったことが聞かれるのかっていのうは、全く情報がなかったので、何を聞かれるかなっていう感じだったんですけれど、でもまあふたを開けてみると、面接官の方が自分に興味を持ってくれて、やりやすい面接をして頂いたっていうのもあったので、とても楽しく面接をすることが出来ました。ただ、途中一二問結構難しい、ちょっと考えこんでしまうような質問があったので、そこはちょっとヒヤッとしました。
高野代表:では面接は比較的圧迫という感じではなくて、穏やかな感じで進むっていう感じなのですね。
家庭教師:そうですね。終わったときにはニコニコしていましたね。

自分の視点で見ているのと、他の人の視点っていうのが、かなりズレがある

高野代表:では今となっては、後輩に教える立場になって、面接の対策とか、ディスカッション、二次試験の対策としては、どんなことがオススメですか。
家庭教師:基本的に一次審査で提出した書類を審査官の方が読み込んできてくださっていますので、そこがただの文字上の上っ面のところではなくて、本当に自分の言葉ですよっていうのが、伝わるのが、直接話す自分の口から話すってところになってくると思うので、そこのなんていうんですかね。「あなた文章ではこう言ってたのに、言ってることが違くない?」ってならないように、嘘はつかず、しっかり筋の通った自分の意見を提示できるように準備をしていければ良いのかなって思います。
高野代表:先生の一対一の指導において、先生の指導方針、こんなことを強みに指導していきたいな、こんなことを強みに指導してあげられるよっていうのがあったら、教えて頂きたいんですけれど、どうでしょうか。
家庭教師:そうですね、総合型選抜を考えられている方っていうのは、中高のときに、それなりに自分のなかにこれに打ち込んだっていうのがあったり、さらに大学において、こんなことをしていきたい、とかそういった想いが強い方が多いと思うんですけれど、やはりなんて言うんですかね、それを自分のなかでは、色々と考えていることがあるのに、実際の入試になると、本当に限られたスペースの中に、押し込んで、なるべく自分の想いが強いんだ、本物なんだっていうのを伝えていかなくてはならない中で、自分の視点で見ているのと、他の人の視点っていうのが、かなりズレがあるというのが、あるんですね。でもそういうのがあって「なんで伝わらないんだ」って思っても、それは伝わらないんですね。だからこそ、丁寧にその生徒さんが考えていることがなんなのか、っていうところを丁寧に自分の口から出てきた言葉っていうのを他の人に上手く伝わるように変換といいますか、上手く伝わるお手伝いをしたいというように思います。

第三者の視点を大事に

高野代表:そうなのですね。主観的に自分はこうやってやってきたんだっていうのが、意外と危険だっていうことなんですか。
家庭教師:そうですね。結構、意外と自分の伝えたいように伝わらないことが往々にしてあるのかなって思います。
高野代表:ある種の第三者の視点を大事に、ちょっと変えられるところは変えていった方が良いっていうのが結構あるのですか。
家庭教師:そうですね。
高野代表:最後に、いまのお話もあるんですけれど、AO入試・総合型選抜の受験生に向けて、メッセージをお願い致します。
家庭教師:自分のやってきた活動であったり、想いというものを審査されて、それで合否が決まってしまうという、ある種の残酷なところ、評価されてしまう、というのはあるちと思うのですけれど、これは月並みな言葉でもあるんですけれど、受験というのは、通過点でしかないというのと同時に、その通過点をどう自分にとって良い機会に出来るかっていうところで、その後のより自分にとって有意義な変えていかれるかっていうのが、大事でそういうのを利用していければ良いのではないかなって思います。