教師番号
3200
大学
慶應義塾大学 総合政策学部
性別
女性
AO・推薦入試の受験経験
慶應義塾大学総合政策学部AO入試A方式合格
中央大学文学部中国言語文化専攻 英語運用能力特別入学試験合格
AO・推薦入試の受験テーマ
デザインのアフォーダンスを用いた、公共空間のリデザイン
指導可能な試験科目
志望理由、活動報告書、自由記述、任意提出資料、面接

自身の経験や学びを最大限に発揮すれば、誰にでも合格の可能性が備わっていると思います。高校内での活動から、自身のテーマに関する自主研究等も行いました。最後まで楽しみながら、将来の夢へ一歩近づくお手伝いをさせてください。

インタビュー

受賞歴とかは必ずしも必要ない

高野代表:先生は早速ですけど、他のところでも色々と指導をされているじゃないですか。指導経験がすごくあって、合格実績があるって感じですよね。そういった経験から、SFCのAO入試っていうのはどういう入試だと思われますか。
家庭教師:第一印象でいうと、すごい経歴をもった人しか入れない、どうしてもそういう印象を持ってしまうと思うんですけど、これまでの経験のなかですと、なにか大きい経験や受賞歴というよりかは、大学で学びたいことを自分の経験からしっかりと見つけられて、その計画を建てられるってことが一番大切なんじゃないかなと思います。
高野代表:受賞歴とかは必ずしも必要ないって感じられるんですか。
家庭教師:そうですね。持っている人もいるんですけど、それだけというわけではなくても、それ以外の物の考え方というか、例えば、受賞歴がない活動であっても、どういう意図を持って、どういう意思をもってやってきたかっていうところが大事になるんじゃないかなって思います。
高野代表:活動のそのものの結果というのじゃなくて、どういった意図で、そしてその活動が周りから評価されているってわけでなくても、その活動の意図をしっかりと説明できることが大事ってことなんですね。

自分のやりたいことをやるぞっていうスタンスの方がSFCとあっている

高野代表:アドミッション・ポリシーがあるじゃないですか。SFCはどんな学生を求めているか、というのは先生なりに思うことはありますか。
家庭教師:アドミッション・ポリシーをみていてもそうですけど、実際に学生を見ていてもそうなんですけど、SFCの学生とか教授とかも、すでにやられていることをやりたい、というよりかは、自分で一個やりたいことを見つけて、それをSFCの先生だったり、研究会だったり、カリキュラムを活用して、自分のやりたいことをやるぞっていうスタンスの方がSFCとあっているんじゃないかって思います。
高野代表:本当にそのとおりですね。SFCに入りたいから、っていう感じで、研究会を先に調べて、その研究会に合わせて自分のやりたいことを見つけるっていうよりかは、自分のやりたいことが先の方が良いって感じなんですね。

学習計画を重視しているのがSFC

高野代表:では、SFCの研究会のなかに自分のやりたいことをやっている研究会がなかった場合はどのように考えれば良いんですか。
家庭教師:SFCってすごい、文理問わず様々なジャンルで科目や先生がいらっしゃるので、ぴったり自分のやりたいことの授業や研究会がなかったとしても、複数のものを組み合わせたり、先生のやりたいこことというより研究のスタンスから学ぶことがあったりとか、そこをじっくり探していけば、誰でも見つかるんじゃないかなって思います。
高野代表:研究のスタンスというのはどういうことですか。
家庭教師:例えば、同じ研究のテーマ、例えば同じ建築っていうテーマだったり、例えば国際関係のテーマだったとしても、数値から読み解くことを重視する先生がいる一方で、実際に見たりとか経験を重視する先生がいたりして、同じテーマでもいろんな手法の先生がいるので、その手法から学べることがあるのかなって思います。
高野代表:AO入試全体というより、SFCはそういうアプローチになるんですね。
家庭教師:SFCだと学習計画を求められるから、自分の自己アピールももちろんだけど、学習計画を重視しているのがSFCの特徴だと思います。

よく学んでくれる学生より自分の意見を持っている学生が欲しい

高野代表:他のところと併願するときとか、SFCを軸に併願するときとか、気にかけることはありますか。
家庭教師:私が意識していたことは、SFCって書類審査も面接もそうですけど、自分のやりたいこととどんぴしゃの先生に見てもらえるとは限らないじゃないですか。だから、自分の分野はもちろんだけど、違う分野の先生から見られたり質問されたりしても、自分のテーマについてわかりやすく深く説明できることが重要だとおもっていて、併願先って文学部とか社会学部とか経済学部とか、ある程度決まったテーマがあるじゃないですか、なので準備をするときにそのテーマに向けて、準備をしていくと思うんですけど、その特定の分野で深めた知識や準備はSFCでも活かされると思うので、併願しながらただ書類をつくるだけどゃなくて、自分の知識になるものを集める、という意識が良いのかなって思います。
高野代表:SFC受けたい人が準備を進めていく中で、自分のやりたいことがあって、SFCにも自分とあっている分野があって、でもSFCの先生の考え方と自分の考え方に相違がある場合ってあるじゃないですか。その場合はどうすれば良いと思いますか。
家庭教師:その先生のテーマに寄せていく必要はないと思います。SFCの先生と話していく中で、SFCの先生はよく学んでくれる学生が欲しい、というよりは、ちゃんと自分の意見を持っている学生が欲しくて、かつその学生の意見をすごく聞きたい、と思っていると思うので、同じテーマでも複数の意見があるっていうのは前提だと思うので、他の意見も尊重しつつ、でも自分のもっている意見がほかのものと違うところ、メリット・デメリットの両方を言えるようにしておくのが、重要だと思います。

SFCとの出会い

高野代表:先生はどういった強みをアピールして受験されたのですか。
家庭教師:私は、大きい受賞歴とかは一切なくて、ただ小さい頃から物をつくったり、絵を書いたりする、デザイン全般が好きで、それを続けながら、高校のなかでの活動でも積極的に活動してきたっていう、自分の実際やってきた部分と、自分の今までの人生で海外に何回か行くことがあって、そこで気づいたこととか、そこで何かしなくてもいけないな、って思った想いを分析して、それを課題として、自分の好きだったデザインとかつくることを用いて解決したい、っていうテーマでやってきたので、自分の今までやってきたこととか、好きなことを分析して突き詰めるということを意識してやりました。
高野代表:先生のSFCとの出会いってどんなものだったんですか。
家庭教師:最初は全くSFCってものを知らなかったんですけど、高校2年生のときに友達がいろんなところのキャンパスに行っていて自分は興味無かったけど、友達がいくってことだったので面白そうでついていったら、そこで当時はまだ全部対面だったのでそこで話してた学生さんのすごく楽しそうだったりとか、カリキュラムも自分がやりたいデザインとか、慶應なのにデザインができたりとかっていうところに惹かれてここしかないなっていう風におもったのがきっかけです。
高野代表:先生はデザインのことをやりたかったってことですね。ほかの大学でなくてSFCを選んだ理由みたいな何かあったんですか。
家庭教師:美大とかももちろん考えていたんですけど、やっぱりその学歴が重要だっていう大人のアドバイスとかもあって、自分も何かそういう大学にいけばいろんな出会いとかもあると思うので、そこには同意していて、ある程度の学歴というかちゃんとした学問を行っていて、かつ自分のやりたいことができるところっていうところを探していて、本当にSFCしかないなっていう感じでした。

高校の先生は最初は乗り気じゃなかった

高野代表:AO入試、推薦入試を受けようと思ったきっかけって何かあるんですか。
家庭教師:今までは高校的にも一般受験をする人がすごい多くって、なんかただ、SFCのオープンキャンパス行った後に色々入試方式を調べて、 AO入試っていうのがあるっていうのを知って、ただその時は全くAO入試についても知らなかったし、高校もあんまりAOより一般でいけって風潮があったんですけど、AOに詳しい方の話を聞いたり、実際にAOを受けた先輩に話を聞いてみたら、なんか意外と自分に合っているかもしれないと思ったのと、どうしてもSFCに入りたかったので、全部のチャンス使えたらいいなって思い、一般とAO両方受けようと思って、AO入試にたどり着きました。
高野代表:周りは一般でAOは少数派じゃないですか。そういったところの心がけみたいなのは何かありますか。
家庭教師:やっぱり高校の先生は最初は乗り気じゃなかったっていうか。私がAO受けるって相談したときに、前例が少ない、ほとんどなかったから、危ないんじゃないかっていうのをすごい言われたんですけど、私は自分に合っていると思っていたしチャンスを使いたかったので自分でたくさんリサーチしたり、実際に作った書類を先生に見せたらやっと本気度が伝わったって言う感じです。結構ちゃんと先生とコミュニケーションを取るのが大事だと思ってて、あそこから本気度が伝わって、結果その調査書や推薦書も書いてもらったんですけど、ちゃんとよく書いてくださったので、コミュケーションを取ってアドバイスもらえる方にはいろんな意見を聞くのは大事なのかなって思います。
高野代表:最初はあまり乗り気じゃなかったとしても、本気度を示していくと先生も力になってくれるってことですね。

受かる人の特徴

高野代表:先生の指導経験いっぱいあるじゃないですか。その中で受かる人はこんな感じ、特徴ってありますか。
家庭教師:結構あるんですけど、ぶっちゃけた話になるんですけど、話するのが得意な子っているじゃないですか、すごいプレゼンテーションがうまい子が、受かりそうだなって思いがちなんですけど、実は話し方の上手さとかではなくて、自分が本当に言いたいことを言ってるかとか、取り繕わず大人の意見とか覚えたことを全部言うんじゃなくて、ちゃんと自分の言葉で話せてるかっていうところがスゴい重要で、それって聞いてる側からすると覚えてきた言葉とか大人の入れってすごいわかるんですよ。なので、ちゃんと自分の言葉で話せる、その話し方が上手い下手かはおいておいて、その部分ができてるかっていうのが一番大事なんじゃないかなっていうのが、私の推測です。
高野代表:そうなんですね。自分の中で考えて、大人の入れ知恵とか、大人の公式見解っぽいことを言うっていうよりかは、高校生、受験生らしい、自分の頭で考えたことをスパッと言う、綺麗にじゃないけど言えるっていうのが大事ってことなんですね。

やっぱり中身の方が興味ある

高野代表:世間一般のイメージとしては、推薦入試とか聞くと、面接とかしっかり作法があってとか、考え方もあるじゃないですか。そういうのでは全くないって感じなんですね。
家庭教師:私も実際に面接をやったときに、その最初の挨拶とた礼とか、名前とか出身高校はしっかりと言ってねってアドバイスを受けて。すごい大きい声でやってたんですけど、実際には「もうその部分はいいからはじめよ!」って言われました。教授は何百人自己紹介を聞いているから、やっぱり中身の方が興味あるのは、間違いないと思います。
高野代表:そういったアドバイスされると、何か間違ったことや、自分の考えが間違っていること言っちゃうんじゃないかなって人もいると思うんですけど、それは気にすることもないっていう感じですか。
家庭教師:私はそう思います。学問って100%間違いってことはないと思ってて、異なる意見とか見解があるってだけだと思うので、それが例えば相手と持っている意見が違った時に、「間違ってる」って状況になるかもしれないけど、それはその自分の意見と相手の意見の違いを理解して、相手の意見をリスペクトしつつ、でも自分の意見はこうなんだって言えれば、間違ってても問題はないと思うし、正解不正解を見られているってよりかはそれに対してどういう考え方をしているかっていう部分たぶん見られると思うので、そこは間違いとか気にしなくても大丈夫です。
高野代表:面接では、自分の研究テーマと全然分野の違うことを面接で振られたりするじゃないすか。自分の苦手な分野のことについて質問が来た時に面接ではどう返せばいいとかってありますか。
家庭教師:私が意識していたのは、どんなに違う分野の問題だったとしても、自分の分野に引きつけたりとか関連付けて答えるって言うのを意識していました。でもすぐにできることじゃないと思うので、面接に向けて常日頃から自分と違う意見を持ってる人と積極的に話してみるとか、例えば自分のテーマだけじゃなくて、ニュース見たりとか、たまには違うジャンルのことを見たりとか。あと私が好きだったのは、学校の授業とかで必ず、自分とまったく違う分野について、高校の授業だったり、しなきゃいけないんですか。それに対して私はデザインがテーマだったんですけど、今起こっている国際問題だったりコロナの問題だったりとか、いろんな問題に対して、じゃあデザインだったら、どういう切り込み方があるのかなっていうのを考える癖は、ずっと書類作る時からつけていました。それが面接でも役に立ったと思っています。
高野代表:自分は1つの分野について専門的な知識を持ってるってくらいに深掘して、その上でちょっと違うの分野のことでも、自分の考えや得意分野がどう役立てるか、というところをしっかり、自分の得意分野に引き込んで伝えられるかってことですよね。難しい質問が来たら自分の得意分野に持って行っちゃうってことですね。

楽しんでやり続けるのがすごく大事

高野代表:先生と一緒に対策する時にどんな対策していくのか教えて頂けますか。
家庭教師:書類に関しては、何回も書き直すことはすごい重要だと思うんですね。なので、自分テーマが決まるまで悩んで考える続けるわけじゃなくて、最終的には大きく変わってしまうとしても、今持っているテーマでとりあえず2000字書いてみる。書いたからこそ見えてくる改善点とかあると思うので、何回も書き直しを重ねるということはすごく重要かなって思います。また、書き直しを重ねていくのと平行にして、自分の興味あるものを見つけていくことも重要だと思っていて、そのためには今はググるっていうのが一番最適な手段かもしれないけど、本屋さんに行ったり図書館に行ったり、それ以外のコンテンツもいっぱいあると思うんですけど、とにかくいろんなコンテンツに触れて、まあ本屋さんとかだったら雑誌とか小説とか本の種類に問わず、少しでも面白そうって思ったものを手に取って見て、少しでも興味ある章だけ読んでみるとかして、自分の好きなものを探していくというのも重要だと思います。自ずとそういう知識集める作業だったり、文章を構成していく中で自分が伝えたいことをより伝えていくって力が面接の時にも役立ってくることなんじゃないかなと思います。
高野代表:自分が好きなことを見つけるっていうのが難しいって人いらっしゃると思うんですよ。やっぱり少しでも面白いと感じたことに手をつけてみるっていうのが大事なんですね。
家庭教師:はいそう思います。あと他にも大事なことがあって、自分以外の人と話してみるって言うのはすごい大事です。自分だと自分の凄いところがわかりにくかったりすると思うんですけど、他の人から見たら自分が当たり前にやってることでも、それ結構すごいよってなったりすると思うんです。だから自分以外の人に話を聞いてもらって、一緒に見つけてもらうっていうのも、結構良いかなって思ってます。
高野代表:先生はもう最初から好きなことを見つけられていたんですね。
家庭教師:私はつくること全般だったんですよ。絵を書くのも好きだし、美術館とか昔の絵を見るのも好きだし、デザインも好きだし、ってなったときに、そこをなんか色んな絵も見て、デザインも見て、プロダクトとか他のものもみた中でやっぱデザインだなってなりました。
高野代表:最後にAO入試・推薦入試・総合型選抜の受験生メッセージをお願いします。
家庭教師:面接も書類も、自分もやりたいこととか好きなこととか、今まで頑張ったこと話すっていうことだと思うので、それって絶対楽しいことだと思うんですね。なので受験の準備も最初から最後まで、辛いこともあるかもしれないけど楽しんでやり続けるって言うのがすごい大事だと思うので、そのサポートができたらいいなと思っています。頑張ってください。